マクラーレンは、2015年からホンダのパワーユニットを使用する契約を結んだが、2014年まで搭載するメルセデスエンジンの情報がホンダ側に流れることはないと断言した。また、他より1年遅く新規則下のF1に参戦することでホンダは大きなアドバンテージをもって新エンジンを開発できるとの説も否定した。
16日、ホンダはマクラーレンにエンジンとエネルギー回生システムを供給する契約を結び、2015年にF1に復帰することを発表した。
F1のエンジンレギュレーションは2014年に大きく変わり、1.6リッターV6ターボエンジンが使用される。
16日に行われたインタビューにおいて、マクラーレンのマネジングディレクター、ジョナサン・ニールは、マクラーレンは来年1年間はメルセデスの新エンジンを搭載するが、その情報をホンダが得ることはないと述べた。
マクラーレンは、メルセデスに対し、技術上の秘密情報がホンダに流れる可能性はないと保証したということだ。
「その件についてはメルセデスと十分話し合い、メルセデスが完全に安心できるようにした。(我々の秘密を見ることは)ホンダの利益にもならない」とニール。
「ホンダは非常に高潔な企業であり、マクラーレンも細心の注意を払って活動を行っていく。だからこそ我々は長期的なパートナーシップ契約を結んだのだ。我々はこのような約束を無視するような企業ではない」
また、ホンダはエンジン規則が大きく変更される翌年にF1に復帰するが、その1年の差が他のエンジンマニュファクチャラーに対する大きなアドバンテージになるとはマクラーレンは考えていない。
ニールは、ライバルのエンジンマニュファクチャラーの成功や失敗をわずか1年観察するだけでは大きなアドバンテージにはならないと示唆した。
「3年か4年遅れであればその可能性があると思うがね。インタークーラー・テクノロジーに関し何が起きるか誰も分からないわけだから」とニールはコメントしている。