2012年のチャンピオンで今季もアンドレッティ・オートスポートからベライゾン・インディカー・シリーズに参戦するライアン・ハンター-レイは、シボレーからホンダエンジンにスイッチして挑む新シーズンに不安があったようだ。
2012年にシリーズチャンピオンに輝いたハンター-レイ。昨シーズンは2勝を挙げるもシリーズ7位という結果でタイトル防衛とはならなかった。
アンドレッティ・オートスポートは、2012年よりシボレーエンジンでインディカー・シリーズに臨んでいたが、今季からホンダへのスイッチを発表。インディカーは、2014年よりツインターボにエンジンを統一することを決定しており、シングルターボで戦っていたホンダは、ツインターボエンジンを新しく製作することなった。
ハンター-レイは、ツインターボユニットをマスターするための日本メーカーの努力に関して、今は安心しているようだ。今まで築いてきたものを失ったが、そのギャップを埋めていると語る。
エンジンスイッチへの懸念を質問されたハンター-レイは、「確かにね。やるべき仕事はたくさんあるよ。でもツインターボに行くと言うことは……。僕は、ホンダが過去2年間築いてきたシボレーの経験に追いつかなければならないと思うよ」とコメント。
これまでシボレーエンジンの開発に貢献してきたハンター-レイは、今のシボレーエンジンはエンジンの主なパラメーターが明らかにされており、ドライバビリティの向上に関して開発が行われていると語り、自分たちの経験がホンダに有益だと感じている。
「僕たちが持っていたものを知るということはいいことだよね。ベンチマークを持っているんだから。僕たちはシボレーがオフシーズンにどこまで進化するか分かるはずだ。必要としているアイデアを持っているし、それを運んでホンダとドライバビリティの面で仕事しているよ」
「僕はシングルターボエンジンをドライブしてから、ツインターボに飛び込んだ。今はギャップを近づけていると感じている」とハンター-レイ。
昨年もレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでホンダエンジンを使用したグラハム・レイホールは、ツインターボへの期待を語っている。
「初めの印象は、コンペティティブだと驚いたんだ。ツインターボは、立ち上がりのレスポンスがいいんだよ。ここ数年、それに勝とうと挑戦し続けてきたけど、立ち上がりには遅れがあったね」
「とても大きな利益だと思うよ。ロードコースではいいけど、インディ500では……。みんないかに苦戦してきたかを知っている。そこに最も大きな性能向上があると思うよ」