マルシャF1チームは、テスト中に起きたマリア・デ・ビロタの事故に関し、マシントラブルが原因だった可能性を否定した。
マルシャは16日、デ・ビロタのクラッシュの原因に関する詳細な調査を終了し、マシンが原因ではなかったと発表した。実際の事故の原因についてはまだ明らかにされていない。
マルシャは3日、ダックスフォード飛行場で直線テストを行い、テストドライバーのデ・ビロタがマシンを初めて走らせた。しかし彼女はインスタレーションランを終えた後、突然加速しチームのサポートトラックの後部に衝突、重傷を負い、右目を失った。彼女は次第に回復に向かい、現在では家族らと会話をかわせる状態だという。
チームによると、イギリスGPが迫っていたこともあり、事故の原因を特定しマシンへのかかわりがあるのかどうかを確認するため、クラッシュ後すぐに初期分析を行ったという。すべてのデータと補足情報を慎重に調べた結果、マシンに関する問題はなかったとチームは述べている。
その後、チームはさらに詳細な調査を行い、チーム自身の調査とは別に、外部に法化学検査を委託した。
調査結果は業務上の事故を取り扱う健康安全局(HSE)に報告したということだ。
チームプリンシパルのジョン・ブースは次のように述べている。
「内部調査の結果、事故の要因からマシンが除外されたことに満足している」
「我々は、HSEの調査のための検討材料として調査結果を彼らと共有し、彼らと意見を交わした。これは事故原因を理解するためのプロセスにおいて当然のことだった」
「我々の調査は終了し、マリアの健康という優先事項に再度集中できる。今後もそれが優先事項だ。我々はマリアとデ・ビロタ家をあらゆる形で支援し続けていく」