ニキ・ラウダが、ロス・ブラウンとメルセデスは、2009年のワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンと同等以上の力を持つドライバーと契約できなければ、タイトル防衛への戦いは非常に不利になるだろうと述べた。

 シーズン後半に低迷しながらも前半に築いたマージンを守り切ってタイトルを獲得したバトンは、チャンピオンにふさわしいドライバーだと思うかという質問に対し、ラウダは、タイトルの獲り方にはいろいろなやり方があり、バトンは立派なチャンピオンだと述べた。
「ふさわしいかふさわしくないかというアプローチは間違っている」とラウダはF1公式サイトのインタビューにおいて語っている。
「ワールドチャンピオンはワールドチャンピオンだ。タイトルの獲り方について議論がなされているのだろうが、過去を振り返ると、完勝したドライバーたちもいれば、最終戦でわずか0.5ポイントの差でタイトルを獲った者たちもいる。私もそうだった。タイトルの獲り方にはさまざまなやり方があるのだ」
「彼は素晴らしいシーズンを送った。序盤に圧勝し、快進撃を続け、その後、難しい時期が来て、少しずつポイントを失っていったものの、リードを保ち、トップの座を守った。彼はタイトル争いで行き詰っていた。少なくとも外側からはそう見えた。シーズン後半、同じマシンに乗るルーベンス(・バリチェロ)になぜ負けていたのか、理由を語るのは難しい」
「結局は無意味な議論だ。パフォーマンスに浮き沈みがあったのは彼だけではなかった。セバスチャン(・ベッテル)も成績がよくなかった時もあった。そういうアップダウンの中で、ジェンソンはリードを維持できるだけのポイントをキープすることができた。だからこそ他の人間ではなく、彼がチャンピオンになれたのだ。60人目のF1世界チャンピオンは、立派なチャンピオンだ」

 バトンのマクラーレン移籍には驚かなかったというラウダだが、メルセデスはバトンと同等以上の力を持ったドライバーを確保しなければ、来季の戦いは厳しいものになると予想した。
「ロスはジェンソンのシーズン後半のパフォーマンスに完全には満足できなかったのだろう。だがもしメルセデスがジェンソンほどいいドライバーとサインできなければ、彼らは非常に不利になるだろう。フェラーリの(フェルナンド・)アロンソ&(フェリペ・)マッサ、マクラーレンのイギリス人チャンピオンペアはとてつもなく強力だ。ベッテルと(マーク・)ウエーバーは今年、非常に高いパフォーマンスで互いにやり合っていた。だから、“シルバーアロー”は他チームの強力なドライバーラインナップと戦わなければならない。彼らが誰と契約すべきなのか、私には分からない。私の考えでは、トップドライバーは全員すでにサインしてしまっている」
「バトンが去り、今彼らが確保しているのは(ニコ・)ロズベルグだけだ。彼が優れたドライバーなのは間違いない。しかし1日24時間苦しめてくるようなチームメイトがいてこそ、優れたドライバーがより一層力をつけることができる。彼らは注意してドライバーを選ぶ必要がある。2台目のマシンにはトップドライバーを乗せなければならない。それができなければ、レッドブルとベッテルが有利になり、メルセデスはレッドブルの後塵を拝することになるかもしれない」

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