テクニカルディレクターであるパディ・ロウの離脱は、マクラーレンにとって非常に大きな打撃になるものと推測されている。
今年に入り、ロウがメルセデスに移籍するとのうわさが持ち上がっていた。25日、マクラーレンは、ロウが契約が終了する今年末でチームを離れること、ディレクターオブエンジニアリングを務めたティム・ゴスがテクニカルディレクターの職に就くことを明らかにした。
ジェンソン・バトンは、ルイス・ハミルトンがマクラーレンを去ることが決まった際に次のようにコメントした。
「がっかりしてはいない。常に変化は起こるものだ」とバトン。
「もしパディ・ロウが離脱するのであればがっかりしただろう。今後僕が成功を収めるための手助けをしてくれるのは彼だからだ」
「でもルイスはドライバーだ。ドライバーは出たり入ったりするもので、メンバーは変わる。それはF1では極めて当たり前のことなんだ」
ライバルのレッドブル、フェラーリ、ロータスは安定した体制の下で今季選手権に臨むが、マクラーレンはドライバー、テクニカルボスの両方を変更することになってしまった。
ロウは、マクラーレンで2005年からエンジニアリングディレクターを務め、2011年初めにテクニカルディレクターに昇格、多数の勝利を獲得するマシンを生み出してきた。
今後ロウはメルセデスに移籍し、いずれ現在のロス・ブラウンに代わってチームを統率するポジションに就くものとみられている。