今季F1では、デグラデーションが高いタイヤをうまく扱うことが重要なため、クレバーで経験豊かなドライバーたちが有利になっていると、マクラーレンのスポーティングディレクター、サム・マイケルが語った。
今年のピレリタイヤの性格により、レースで勝つにはタイヤをうまく管理することが非常に重要であると、どのチームも認めている。
それにより今年はドライバーの経験がより一層大きな役割を果たす状況になったと、マイケルは考えている。今年最も高いデグラデーションが見られた中国GPのリザルトがそれを物語っていると、彼は言う。
中国GPではフェルナンド・アロンソが優勝、以下キミ・ライコネン、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、ジェンソン・バトンの順で続いた。
「中国を見れば、トップ5を5人のワールドチャンピオン経験者が占めている。それは偶然ではない」とマイケル。
「今のF1はクレバーなドライバーが勝つということだ」
「トップ10に入るドライバーたちは皆、速さを持っている。だがその中でより上位に行けるかどうかは、経験、そしてさまざまな状況に対処する能力によって決まる」
「経験あるドライバーは、レースが以前経験したような展開になってくれば、コクピット内であらゆる状況に対処し、変更を行う」
「10年から15年の中のうまくいかなかった経験を利用できる。失敗した経験によって、どうすればもっとうまくやれるか分かっているからだ」