ロータスのチームプリンシパル、エリック・ブーリエは、今季F1が予測しづらくなっている理由のひとつは、テストが制限されていることだと述べた。
2012年F1は史上初めて開幕6戦で6人のウイナーが誕生し、非常にエキサイティングなシーズンになっている。
今シーズンは、グランプリごとに誰が勝つか、どのチームが有力かが予想しづらく、その主な理由はピレリタイヤであるとの意見が多い。しかしブーリエは、グランプリに持ち込むアップデートを事前にテストできない影響が大きいと述べた。
「予測しづらいことの理由の一部は、テストができないことだ」とブーリエ。
「金曜に新しいパーツやアイデアをテストしなければならない。たとえばスペインなどで1週間(早く)試すことができない。レースウイークエンドでやらなければならないのだ」
チームがシーズン中に開発を進められるよう、テストの形式を変更する必要があると、ブーリエは考えている。しかし、シーズン中のテストを増やすことに賛成しているわけではないということだ。
「問題は、テストをすると多額の金がかかることだ。テスト制限は、コスト削減のための有効な手段のひとつだった。テストの形式を考え直す必要があると思う」
「シーズン中のテスト(を増やすこと)には賛成しない。そのための準備はできていないし、今のカレンダーの中でうまく調整できない。(レースと)同じクルーを使わなければならないんだ。テスト用のクルーを雇う余裕はないからね」