今季のピレリタイヤでレースをするのはつまらないと言うドライバーもいるが、フォース・インディアのポール・ディ・レスタは、今のデグラデーションが高いタイヤで走るレースもドライバーにとってエキサイティングであると語った。
F1レースをエキサイティングにするため、ピレリは耐久性の低いタイヤを提供しているが、今年のタイヤはデグラデーションが高すぎてプッシュすることができず、それによってバトルの可能性が奪われているとの指摘も受けている。
セバスチャン・ベッテルやルイス・ハミルトンはこのタイヤで走るのは楽しくないと述べている。
しかしディ・レスタは今年のレースに関して聞かれ、次のようにコメントしている。
「トップでずっと走っていたら退屈かもしれないけれど、レースの間ずっとポジション争いをしていると退屈なんかじゃない」
「前回のグランプリでは残り11周の時点になってもポジション争いをしていた。僕らは4回ストップで、前を走っている3回ストップのクルマを抜かなければならなかったからだ。大きなチャレンジだったよ」
「レースの間に状況が変わり、タイヤの磨耗の状態がよくなってくると嬉しい」
「グランプリの金曜に(レースでは)ものすごくたくさんのピットストップをしなければならないのではないかと心配することもあるけれど、日曜までにエンジニアたちが問題を解決してくれるんだ」
フォース・インディアは、レース中のデグラデーションを心配し、予選を妥協しなければならない場合もあるものの、それによって決勝はよりエキサイティングなものになっていると、ディ・レスタは言う。
「僕らはレースパフォーマンスに期待しているんだ。僕らのクルマは予選で2列目までを狙えるようなものではないと分かっているからね」
「だからその時点ですでに劣勢なんだ。でもそういう風に考えるのではなく、レース終盤にライバルたちが苦しみだした時にチャレンジすることを考えなければならない」
「それによってレースが最後までエキサイティングでチャレンジングなものになる。タイヤをセーブしなければならないと思われる段階まで来ても、自分が最終的にどこまで行けるのか分からないんだ」