英AUTOSPORTが2014年の各グランプリで行ったドライバー評価を振り返り、小林可夢偉選手が今年出場した全16戦においてどのような評価を与えられたのかをここにまとめました。
英AUTOSPORTのF1担当者エド・ストロー氏は、毎グランプリ、さまざまな情報(ラップタイム、チームからのフィードバック、バトルにおいてのパフォーマンス、ミス、チームメイトと比較したペースなど)を元にして各ドライバーを10点満点で採点しています。
これを元に「2014年ドライバー評価総集編」をお届けしますが、第1弾としてここでは小林可夢偉選手に対する評価をまとめました。
2014年には19戦のグランプリが開催されましたが、可夢偉選手はベルギーGPではアンドレ・ロッテラー選手と交代、アメリカ、ブラジルはケータハム自体が欠場したため、16戦の出場となりました。
16戦の中で可夢偉選手には8点が3回(マレーシア、中国、イタリア)、7点が7回(オーストラリア、バーレーン、カナダ、オーストリア、ドイツ、ハンガリー、アブダビ)と、全般的に高い評価が与えられました。
シーズンの最初から競争力が低かったケータハムですが、チームオーナーが変わり、その後経営破たんして管財人の管理下に入り、シーズン後半に向けてますます厳しい状況に陥っていきました。その影響で日本とロシアでの点数は5点にとどまりましたが、それでも最後まで一貫して可夢偉選手自身の能力は認められ、難しい状況下で最大限の仕事をしたと評価されました。
各グランプリで可夢偉選手に与えられた点数と評価の概要を以下にまとめました。リンク先で詳しい評価コメントをご覧いただけます。
なお、各ドライバーごとに点数を集計し、それぞれの平均点によって導き出された2014年評価ランキングも後日紹介いたします。
2014年の小林可夢偉に対する評価(英AUTOSPORTによる)
(点数は10点満点)
■Rd3バーレーン=7点 「可夢偉の走りはインテリジェント」
■Rd8オーストリア=7点 「楽観的すぎる戦略でよく戦った」
■Rd9イギリス=6点 「見事に事故を避け最大限の結果を出した」
■Rd10ドイツ=7点 「ケータハムで他車に勝ったのは可夢偉の功績」
■Rd11ハンガリー=7点 「可夢偉のいい走りがトラブルで台無しに」
■Rd13イタリア=8点 「チームに自分の価値を見せ付けた」
■Rd14シンガポール=6点 「予選で最大の結果も不運な結末に」