元F1ドライバーでSky SportsでF1解説者を務めるマーティン・ブランドルは、力があるドライバーたちが今年シートを失ったことは残念だが、彼らは自分のチャンスをうまく生かせなかったとの見解を語った。
フォース・インディアのひとり以外、2013年F1ドライバーラインナップはすべて決定、小林可夢偉、ヘイキ・コバライネン、ティモ・グロック、ブルーノ・セナ、ビタリー・ペトロフらがシートを失い、代わりにエステバン・グティエレス、バルテッリ・ボッタス、ギド・バン・デル・ガルデ、マックス・チルトン、ルイス・ラジアといった資金力のあるルーキーがデビューすることとなった。
“ペイドライバー”については現在さまざまな議論がなされているが、ブランドルはSky Sports F1の番組内で、ある程度の経験を持つドライバーたちが若手ドライバーたちに取って代わられたことは嘆くべき事態ではないとの意見を語った。
「悲しいことだ。だがこれがF1だ」とブランドル。
「昔からこう言われてきた。『F1にデビューするのは本当に難しい。しかしF1にい続けるのはもっと難しい』とね」
「(ヘレステストで)グティエレスが走っているのを見て、『これは面白くなりそうだ。彼がどこまでやれるのか見てみたいな』と思った。これが小林なら、彼がどこまでやれるのかはだいたい分かる。時々素晴らしい走りを見せ、何度かすごいオーバーテイクを見せるが、それ以外の時は目立たない」
「彼らは皆、輝くためのチャンスを手にしていた。酷な言い方に聞こえるかもしれない。だが彼らには輝くためのチャンスが与えられていたのだ。私がF1から去らなければならなかった時と同じだ。チャンスが与えられる。他には何もない。新しい才能が求められるだけなのだ」