マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、スペインGP予選を終えた段階でルイス・ハミルトンのマシンに十分な燃料が残っていなかったことで、予選結果を剥奪されるとは予想していなかったと述べた。

 スペインGP予選Q3で最後の走行に出たハミルトンのマシンには十分な量の燃料が入っていないことが分かったが、マクラーレンはハミルトンに対して最後のアタックを諦めてピットに戻るようにとは言わず、彼がポールポジションタイムをマークした後、マシンをコース上でとめるよう指示した。

 FIAの規則では、不可抗力の場合を除き、セッション後にマシンは自力で走行してパルクフェルメに戻ってこなければならず、車両からは1リッターの燃料サンプルを抽出できる状態でなければならないと定められている。

 ウィットマーシュは予選後、残った燃料が1.3リッターになった段階でマシンを止めさせたと述べていたが、それでは1リッターのサンプルを採取することはできても、インラップを走り切れるだけの量はなかったことになる。マクラーレンは不可抗力によってマシンを止めたと主張したが、スチュワードはそれを認めず、ハミルトンの予選結果は剥奪され、最後尾からのスタートを強いられることになった。

 このペナルティは想像していたより厳しいものだったと、レース後、ウィットマーシュは語った。
「後から考えれば私は間違っていた。だが私や、他の大勢の人々は、その結果グリッド最後尾からスタートしなければならないとは予想していなかった」
「今思えば、私は別の判断ができたはずだ。彼(ハミルトン)をアウトラップの終わりでピットに入れることができたかもしれない。だが率直に言って、私はあのようなペナルティは予測していなかった」

 ウィットマーシュは、ハミルトンが予選ラップに入ってから燃料が足りないことにチームは気付いたと述べている。
「最後の予選ラップの途中で、私たちが考えていたほど燃料が入っていなかったことがデータで分かった」
「終わった後に1リッター(のサンプル)を提出できる状態でなければならないという、明確なレギュレーションがあることは知っていた。そのため、ああいった判断を下した。『その規則ははっきりしていて交渉の余地はない。規則に従おう』と考えた」
「我々はマシンを止め、1.3リッター(の燃料)が採取された。3リッターなら少し恥ずかしいぐらいだったかもしれないが、いずれにせよ恥をかくだろうことは分かっていた」

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