マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、F1カレンダーにおいてアジアや中東の開催地が増え、一方でアメリカでのグランプリがなくなっている今の状況は間違っていると示唆した。

 2010年には初の韓国グランプリが開催される予定となっている。ウィットマーシュは、日本、中国、シンガポール、マレーシア、バーレーン、アブダビなどで開催しながらアメリカGPがカレンダーにない状況について、マニュファクチャラーとしてはアメリカでのグランプリを開催することを最優先してほしいとの希望を述べた。
「私の個人的な意見では、我々には他の優先事項があると思う。北アメリカに行くべきだ」とウィットマーシュは主張する。また、現在カナダGPの復活が危ぶまれているが、絶対に開催を実現すべきだと述べている。
「モントリオールに関して懸念が生じているが、そんなことはあってはならない。我々は北アメリカに行くことを望んでいる。大きなマーケットだからね」

 韓国ではソウルの南320kmに位置するサーキットの建設工事がスタートしており、2010年7月には完成する見込みとなっているが、ウィットマーシュはこのサーキットについて懸念を示している。
「嶺南のサーキットは、どこから行っても4、5時間かかる。インフラはなく、ホテルもない」とウィットーマーシュはプレス・アソシエーションに対してコメントしている。
「誰もあそこまで行くことなどできない。ファンにとってもメディアにとっても楽な状況ではないだろう」

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