フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、2011年のシーズン前半はふたりのドライバーを対等な立場で戦わせ、チームオーダーを出すことはないと述べた。また、今年のドイツGPでの順位入れ替えは正しい判断だったが、2002年オーストリアのそれは間違っていたと語っている。

 今年のドイツGPでフェラーリは、フェリペ・マッサに対してフェルナンド・アロンソに首位のポジションを譲るように暗に指示した。これはチームオーダーと判断され、多額の罰金がチームに科せられたが、これがきっかけでチームオーダーに関する議論がなされ、結局2011年のレギュレーションからチームオーダーを禁じる条項が削られた。

 しかしディ・モンテゼモロは、チームオーダーを出すとしてもシーズン後半であると述べた。
「うちのドライバーのひとりが選手権を勝ち取れる状況にないと思えば、私はその状況を変える。ドライバーふたりともが勝つ状況にいてほしいのだ」とディ・モンテゼモロは、木曜のメディアランチにおいて話したとautosport.comが伝えている。
「開幕戦から自分の方が支配力が小さいと思って不満に感じるような人間がチームにいてほしくない。それに、レースはあまりにも予測不可能だ」
「重要なのは、ふたりのドライバーの間で、それが必要となる場合をはっきりと理解することだ」
「当然シーズン後半には柔軟にさまざまな状況に備えなければならないが、シーズン前半はふたりのドライバーをベストな状況におくことがチームの利益になる」

 ディ・モンテゼモロは今年のドイツGPでドライバーたちのポジションを入れ替えさせたことは正しい行動だったと主張した。一方で、2002年第6戦オーストリアGPでフェラーリがルーベンス・バリチェロに指示してミハエル・シューマッハーに勝利を譲らせたのは間違いだったと述べている。
「もちろん開幕戦でやるのはばかげているし、第3戦でもそうだろう。ホッケンハイムではそれまで以上に非常に明確な状況だった。フェリペは(アロンソほど)速くなかったからだ」
「私は(2002年オーストリアGPでのチームオーダーは)間違いだったと思っている。シーズンのあの段階では早すぎた。だがあれは我々チームとしての精神だった。我々は共に勝ち、共に負けるのだ」

本日のレースクイーン

阿比留あんなあびるあんな
2025年 / スーパーGT
winG
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円