レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、チームメイト同士がタイトルを争う中、2007年のように結局ライバルにタイトルを奪われるようなことにはならないと主張した。
現在マーク・ウエーバーはランキング首位、ベッテルは14ポイント差で追い、フェラーリのフェルナンド・アロンソもベッテルと同ポイントでチャンスをうかがっている。2007年には、マクラーレンのアロンソとルイス・ハミルトンが激しい戦いを繰り広げ、チーム内にさまざまなもめ事が起こる中、結局はフェラーリのキミ・ライコネンがタイトルを獲得した。韓国GPの木曜記者会見で、ウエーバーとベッテルに対し、2007年のような結末になるのを恐れてはいないかとの質問が投げかけられた。
「間違いなくスペインの人たちはそれを願っているだろうね」とウエーバー。
「でもこの部屋にいる人の中で誰ひとりとして残り3戦でどうなるのか予想できる者はいない」
「今後互いに戦わなければならない段階が来たら、僕らはいつもどおりのことをする。どんな状況であれ、そこから最善の結果を出すために努力するよ。相手がフェルナンドであれ、JB(ジェンソン・バトン)であれ、ルイスであれ、セブであれ、僕は完走しなければならないことは分かっている。僕ら全員がそのことは分かっている。だからそのことは常に心にとめておくけれど、ポジションを譲ったりはしない。バランスをとっていかないとね。結局はレースをするだけだ。その他のことは重要じゃない」
「他に付け加えることはあまりないよ」とベッテルは言う。
「2007年に起こったことは、理由があってそうなったんだ。キミは残り2戦の段階でタイトル獲得の可能性はかなり低かった。17ポイント差だったんだ。もちろん彼はそれでも可能だということを証明したけれど、彼は最大限の結果を出し、残りのレースを勝ち、同時にライバルたちはノーポイントに終わるか、大量のポイントが穫れずに終わる必要があった。だから、あの時の状況と今とは比べることはできないと思うよ……。今年は違うと思う」