aprは15日、千葉県・幕張メッセで開催されている東京オートサロン2016で今季の体制発表会を行い、新型プリウスをベースとしたGT300車両を公開した。今シーズンは2台のプリウスGTでスーパーGT300クラスへ参戦する。

 aprは2015年シーズンまでZVW30型プリウスをベースとしたプリウスGTでGT300クラスに参戦。15年のスーパーGTでは開幕戦岡山と最終戦もてぎで優勝を飾るなどトップクラスの速さをみせてきた。ただ、チームは昨シーズン限りでZVW30型プリウスでの参戦を終了。16年に向けては昨年12月に発売されたZVW50型の新型プリウスをベースとしたマシンを開発しており、東京オートサロン2016の初日にお披露目を行うとしていた。

 体制発表会では、まず金曽裕人監督が「日本の工業製品として最先端をいっているのはトヨタのハイブリッドであるプリウス。このプリウスで我々は“ものづくりニッポン”として、欧州の名だたるス―パーカーに挑戦して、どれだけ彼らと戦えるかを確かめたい」と新型プリウスをベースとした想いを説明。その後、ドライバーラインアップが発表された。

 今季のaprは昨年と同様、2台体制で31号車は嵯峨宏紀と中山雄一のコンビが継続。30号車は昨年、嵯峨の代役としてシリーズにスポット参戦した佐々木孝太と、永井宏明のふたりが起用された。永井は今年がスーパーGT初挑戦となるが、これまでスーパー耐久などに参戦。昨年は佐々木に加え佐藤敦の3名で8号車ARN AMG SLS GT3をドライブしている。

 その後、ドライバー4人の手によって、ついにマシンがアンベイル。新型プリウスGTがお披露目された。このプリウスGTはZVW50型プリウスをベースに駆動系式をミッドシップレイアウトに変更。これまでカローラから踏襲されてきたシャシーについても、新規に設計され剛性強化も図られている。また、プリウスGT最大の特徴であるハイブリッドシステムは昨年までのシステムが継承されつつも信頼性の向上が図られているほか、エアロダイナミクスについてはCFDを活用しながらもリヤトランクスポイラーなどの一部パーツは市販車プリウスから流用されている。

 新型プリウスGTについて、開発・設計段階から携わっているという嵯峨は「apr史上最強のGTカーだと自負しています」と意気込みを明かした。

「ハイブリッドシステムが安定してきたということで、今回はシャシー側にドライバーの意見を取り入れてオートクチュール(特注)で製作しました。去年は2勝してチャンピオンが獲れなかったので、今年は3勝してチャンピオンを獲りたいと思います」

 今年は2台の新型プリウスGTを投入するapr。新車には重要なデータ収集の面でアドバンテージとなることは間違いない。これまで培ってきたハイブリッドシステムと新シャシーで新型マシンも数多く登場するGT3マシンに対しどんな戦いを挑むのか、GT300クラスで今年注目のチームのひとつといっても過言ではないだろう。

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