TGR TEAM WedsSport BANDOHの代表として国内トップカテゴリーのスーパーGT GT500クラスに参戦しつつ、青年実業家としてさまざまなチャレンジを続ける坂東正敬監督。そんなマサ監督が日々のレースや、実業家としての活動のなかで、面白いと思ったこと、取り組んでいることについて、自ら筆をとります!
今回は8月1〜2日に富士スピードウェイで開催された2026年スーパーGT第4戦での19号車WedsSport BANDOH GR Supraの戦いを振り返りつつ、スタート直後に発生した大クラッシュ、そして2027年からのタイヤワンメイク化へのマサ監督の想いや19号車WedsSportの今後などをアクセル全開でお届けします。
* * * * * * *
押忍! 坂東マサです。スーパーGT第4戦富士が終了しました。
皆さんもご存じのとおり、決勝レースでは雨上がりのウエット路面でGT500クラスは全車がドライ用のスリックタイヤを履いてスタートを切ったとき、イゴール・オオムラ・フラガ選手がステアリングを握る64号車Modulo HRC PRELUDE-GTが宙に浮き上がる大クラッシュが起きてしまいました。あくまで僕個人の見解ですが、思うところを書かせてください。
まず、今大会の決勝はGT300クラスでウエットタイヤを装着している車両がいるなかでのセーフティカースタートでした。そのため、あのような状況ではスタートでタイヤの温まりが遅れる車両が出ることは想定できたはずです。また、アクシデントはGT500クラスで発生しましたが、GT300クラスでも同様の事態が起こる可能性もありました。
スーパーGTはタイヤがマルチメイクということもあり、各車でタイヤの温まり方に差があります。GT500クラスは12台がブリヂストンを装着していますが、ダンロップの64号車Moduloとヨコハマの19号車WedsSportは温まりが遅いほうでした。レースディレクターからは無線で「前との車間距離を詰めるように」という指示もありました。正直なところ、僕はもう1周セーフティカーランを引っ張ってもよかったのではないかと感じています。
しかし、レースが始まればドライバーの仕事は前のクルマを追い抜くことです。だからこそ、23号車MOTUL Niterra Zと12号車TRS IMPUL with SDG Zはタイヤが温まりきっていない64号車Moduloに迫りました。これはワンメイクタイヤになっても、ダンプ路面で前のクルマがウエットタイヤ、後ろのクルマがドライタイヤを履いていれば同じことが起こり得る話です。セーフティカースタートでも『自分のスターティンググリッドの上を通過しなければいけない』というルールを設ければ、車線変更こそなくなりますが、追突の可能性は依然として残りますね。
ここから先は autosport web Premium
会員限定コンテンツとなります
または
