フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、F1の商業面を司る、現在82歳のバーニー・エクレストンに対し、世代交代すべき時であると述べた。
ディ・モンテゼモロは、F1の発展のため、新しい考えを持った、もっと若い人々で構成されたグループがF1を率いていくべきだと語った。
「もっと新しい考えを持った人々が必要だ」とディ・モンテゼモロが述べたとThe Independentが報じている。
「それは私の会社においても同じだ。2、3年のうちに私はフェラーリを代表する人間ではなくなるだろう。誰か他の人間が来るはずだ」
「私は以前からバーニーに対して、ワンマンショーの時代は終わりだと言っている。チームで対処する必要がある。こういった問題を前向きな形で問い、前を見なければならない。いずれは私にもバーニーにもそういう時が来る」
ディ・モンテゼモロは、F1は開催地などに問題があり、変化していく必要があると考えている。
「3年前、ル・マンに招かれた時にとても感激した。パーティーのようだった。F1ではサーキットによってはピットが砂漠の中にあるようなところもある」
「何もないところでレースをするのがいいことだと思うかね? 人がいない、ファンがいない、旗も情熱もなく、冷え切っている。そんなのは私はごめんだ」
「この話をするとバーニーはいつも腹を立てる。だが、たとえば20歳のガールフレンドがいる人間の目線で考えてみよう。今の時代、安い航空運賃で世界中に行ける。モンツァで週末を過ごすよりも金がかからないとしたらどうだ。こんなことはあってはならない」
「世界は大きく変化している。将来を見なければならない。うまくいっている時に決断を下すべきだ」
「F1の新しいページをめくる時が近づいている。バーニーがいい仕事をしてきたことは分かっているが、前に進まなければならない」
エクレストンはドイツの銀行バイエルンLBの元リスク担当役員ゲルハルト・グリブコウスキーへの金銭問題に関して罪に問われる可能性があるといわれている。ディ・モンテゼモロは、そうなった場合にはエクレストンは今のポジションから退くべきだと述べた。
「何よりも、バーニーとF1に何も起こらないことを願っている。もしバーニーが罪に問われた場合、彼はF1の利益を考え、自分から今のポジションから退くものと考える。F1にとってよくない事態になり得るからだ」