フェラーリが近年にはないほど低迷した2009年を振り返り、キミ・ライコネンは、昨年のマシンF60にいきなり乗ったジャンカルロ・フィジケラは一気に10歳も老け込んだと冗談を飛ばしながらも、自分はこのマシンを嫌いではなかったと述べた。
ライコネンは2009年シーズン末で、3年におよぶフェラーリでのキャリアに終止符を打つと共にF1を離れ、2010年からWRCに参戦することを決めた。
レッドブルによる「RED BULLETIN」のインタビューにおいて、“2009年のフェラーリはドライブしづらかったようだが”と言われたライコネンは、F60はそれほどひどいマシンでもなかったと述べている。彼は2009年フェラーリの唯一の勝利をベルギーで挙げている。一方、ケガで欠場したフェリペ・マッサの代役を務めたルカ・バドエルとジャンカルロ・フィジケラはかなり苦労したようだ。
「(2009年のフェラーリのマシンは)悪くはなかったよ。でもグリップが足りなかった。ドライブしづらかったけど、08年のフェラーリよりは09年のマシンの方が僕は好きだった。それほど扱いに苦労しなかったよ。でもフィジケラは2戦の間に10歳も老けちゃったね!」
また、自分がいない2010年のF1でタイトルを獲るのは誰だと思うかと聞かれ、ライコネンは、親しくしているセバスチャン・ベッテルを挙げている。
「(F1のチャンピオンを予想するのは)難しいな。フェラーリのプランについては僕は知らないけど、メルセデスのマシンはたぶんいいだろうし、マクラーレンもそうだ。レッドブル・レーシングもいいと思う。だから、自分の好きなヤツをチャンピオン候補にすることにして、セバスチャン・ベッテル。彼はすごくしっかりしている」