3日、ホンダのモータースポーツ活動発表会で、今季のスーパーGT500クラスの陣容が発表されたが、そんな中、1月24日から行われたスーパーGTセパンテストに参加した小暮卓史、伊沢拓也のふたりが、同時に走行したFIA-GT3車両のスピードについて語った。
2012年のスーパーGT300クラスは、国産車が中心のJAF-GT車両とヨーロッパ車中心のFIA-GT3車両の“二本柱”で行われることになっているが、FIA-GT3規定のスピードに合わせる方向でレギュレーションが変更になるため、GT300クラスがスピードアップ、それに合わせてGT500クラスもスピードが上がる方向に変更される。
1月に行われたセパンテストでは、GT500クラスの3メーカーのマシン、そしてFIA-GT3規定のポルシェ911 GT3RとニッサンGT-R GT3が走行したが、コース上で追い抜いたGT3マシンの印象について、ホンダ発表会に出席した小暮も伊沢も大きな驚きを受けたと語っている。
「正直ビックリしました。GT3のクルマがこんなにも速くなってしまうのかと」と小暮。「もちろん、コーナリング性能やダウンフォース、ブレーキングについてはGT500の方が圧倒的に高いです。でも、ドラッグとダウンフォースの兼ね合いで、GT3はダウンフォースが少ない訳ですから、ストレートはものすごく速いです」とGT3マシンのストレートスピードに驚いたと言う。
「去年とは違う抜き方を考えないと、GT300とのやりとりは少し難しくなるのかな、と思っています」と語るのは100号車をドライブした伊沢。これまでストレートなど“抜きやすい場所”をうまく使ってGT500とGT300は混走していたが、来季のスーパーGTでは、お互いの“間合い”をつかむまでに時間がかかるかもしれない。
マシン面やレギュレーションなど、多くの変革が予想されるスーパーGT。2月16日発売のオートスポーツNo.1325号では、GTの変化について詳しく取り上げる予定だ。