マクラーレンのマネージングディレクター、ジョナサン・ニールはベルギーGPで好成績を収められるのではないか、という幻想は抱いていないとベルギーGP前にイギリス、クラッシュネットのインターネットラジオにて語っている。
ハンガリーGPで今季初優勝を挙げ、前戦、バレンシアでのヨーロッパGPでも2位と調子を取り戻したマクラーレン。しかし、今季のマシン、MP4-24は高速でローダウンフォースのスパ・フランコルシャンには不向きで、マクラーレン・メルセデスとして過去8回の開催で4勝を挙げてきたベルギーGPと言えども、バレンシアやハンガリーのような成績を目指すのは目標が高すぎるとニールは語っている。
「今のマシンはドイツGPから開発を進めているが、それ以前のレースで使っていたマシンとは大きく進化した。しかしながらMP4-24の素性は、モナコやハンガリー、バレンシアのような低速コース向きであることに違いない。従って、スパではどのようなパフォーマンスが見られるかわからないというのが正直なところだ」
「シーズン始めの頃のマシンは、ドライバーは特にリヤに安定感が感じられないとコメントをしていた。リヤが不安定だということはドライバーにとって恐ろしいことで、マシンを信用して走ることができない。
今ではディフューザーをはじめとする開発のおかげでマシンの安定性が増し、これまでよりは良いパフォーマンスを期待できるのだが、成績を収めるには他のチームを上回るパフォーマンスと天候を考慮しないといけない」
ニールは、スパでは特にレッドブルをマークしているという。
「レッドブルのできが非常に良いのではないかと予想する。そしてもし、ブラウンGPがタイヤの発熱不足を解決し、適温に保つことができるようになっているならば、強いだろう。もし解決できていなければ、レッドブルがブラウンを抑えこむと思う」
「我々はレッドブル、ブラウンのすぐのところに着けるのを目標としているのは当然だが、そのポジションにつける自信が十分あると言ったら、それは冗談でしかない」とかなり控えめに自らのチームのパフォーマンスを見積もっている。
