『モータースポーツジャパン』を主催するNPO法人日本モータースポーツ推進機構が「もっと多くの人にモータースポーツを楽しんでいただきたい」という趣旨で行っているイベント『Motorsport Town Meeting』。JAFグランプリ FUJIスプリントカップ2010にフォーカスを当てた第3回目が3日、東京・六本木のF1 PIT STOP CAFEで行われ、第1部にはフォーミュラ・ニッポンに参戦するドライバー3名が登場しイベントを盛り上げた。
第3回目となる今回は初めて2部制で開催され、イベント会場のF1 PIT STOP CAFEには朝早くから多くの熱心なファンが集まった。午前11時半から始まった第1部は、フォーミュラ・ニッポンに参戦する松田次生、伊沢拓也、井口卓人の3名が登場。笑い話や裏話を交えながら会場を沸かせ、今シーズンを特別映像とともに振り返った。
6戦で6人のウイナーが出ている今シーズンのチャンピオン争いに関し、チャンピオン経験者の松田は「チャンピオンシップを争っている選手は最終戦ガチガチだと思うんですよ。僕も2回チャンピオン獲ったときも、ものすごく重圧がありました。今回僕はノープレッシャーなので、ガチガチになっているドライバーをかき回していこうかなって」とコメント。
伊沢は、「レースはすごく面白い内容になっています。ランキング上位のドライバーに対しては、インパルの(J.P・デ)オリベイラ選手は、決勝が強いので予選さえ前にきたらかなりいいかなって。(アンドレ)ロッテラー選手はどっちも安定してるけどいまいち一発が決まらない。小暮さんは、最近調子が悪いんですよ。レースペースがすごい悪くって厳しそうで。ロイック(デュバル)選手が僕のぱっと見、一番調子がいいですね」と分析。
マイクがまわってこずなかなか発言がなかった井口は、最終戦鈴鹿に対して「今さっき見てた映像でもけっこう抜かれるシーンが多くて……。今回は抜くレースをお見せしたいなって。熱いレースをしたいです」と力強く意気込みを語ってくれた。
観客からの質問コーナーでは、“今までで一番ヤバイと思った瞬間は?”という質問に対し松田は「前回のオートポリスの多重クラッシュで、ウイングの破片がヘルメットにガツンっとあたって、(フェリペ)マッサみたいになるところでした」とあわや大事故のヤバイを語る。伊沢は「悪いほうのヤバイはいっぱいあります。いい方は、僕がフォーミュラ・ニッポンにデビューした開幕戦の予選ですね。デビューレースで予選2位ですよ。これヤバイなぁって」と語るも「そのレース、ポールだったわ」と松田がポツリ。井口は「フォーミュラ・ニッポンの2戦目で初めて雨のレースを経験したんです。フォーミュラ・ニッポンっ水しぶきが特に凄くて、怖くてブレーキいけなかったんですよ。で、ぱって水しぶきがなくなった瞬間に最後尾まで落ちてました……。それが一番やばかったです」とそれぞれヤバイを語り会場を沸かした。
トークショーや質問コーナー、プレゼントじゃんけん大会などが行われた第1部では、富士スピードウェイ・西川広報部長も登場し、JAFグランプリ FUJIスプリントカップ2010についてのイベント概要を説明した。まだ未発表の情報をイベントに来た方だけにこっそりと紹介するなどこちらも軽快なトークで進み、第1部は笑いに包まれながら幕を閉じた。
