F1オフシーズン最後のテスト3日目、快晴で暖かそうに見えても、朝晩の冷え込みは厳しいバルセロナからお送りします。

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 テスト3日目の朝は9時の時点で気温2.9度、路面温度13.9度しかありませんでした。しかも、バルセロナのサーキットは巨大なグランドスタンドでピットレーンが日陰になるので、これがまた寒いんです。

 そんななかで暖かそうに日向ぼっこをしていたのは、マーカス・エリクソンのフィジオセラピスト、アレックスです。スウェーデン人なのに寒さには弱いようです(笑)。ピットレーンの一番端にあるロータスとザウバーの部分だけ朝から陽が当たるので、ここだけはまるで別世界。バルセロナの太陽のありがたみを痛感します。

 小林可夢偉の元レースエンジニア、ティムに続き、懐かしい顔に会いました。この金髪パーマ頭に見覚えがある方もいらっしゃるのでは? ケータハムで小林可夢偉車のチーフメカニックを務めていたチャーリーです。職探しのために、いろんなチームの人間と話をすべくやって来たのだとか。下っ端のメカニックは他チームやピレリで職を得た人を見かけますが、チーフメカくらいになると、そもそもポジションが少ないので移籍も大変なんですよね。今でも可夢偉選手とは連絡を取り合っているそうで「やっぱりF1は良いよね。可夢偉もF1に戻りたいだろうけど、彼は新たな生活を楽しんでいるみたいだね」と話していました。

 マクラーレン・ホンダはケビン・マグヌッセンを代役起用。最後にオイル漏れが発生するまではスムーズに走っていたように見えましたが、実は朝イチにちょっとした事件が。普通はピットインしてくると、こうしてガレージ前に止まってしばらくアイドリングをしたり、クラッチのバイトポイントファインダーをやったりして、バーンアウトで路面にラバーを付けて終了。となるはずだったんですが、ケビン選手はそのまま加速してピットアウトしていってしまいました……。

 クルマをガレージに押し入れるべくスタンバイしていたスタッフたちは一瞬何が起きたのか理解できず唖然とした表情をしていましたが、ケビンの天然ボケだったと納得すると、みんな苦笑い。狙ったわけではなかったんでしょうが、少し緊張感のあったガレージ内は一転して和やかな雰囲気になりました。

 ピットレーンの出口にタムロするカメラマンたち。彼らは何を待っているのかというと、ピット出口でスタート練習するマシンを激撮すべく待ち構えているのです。テストではガレージが隠されてしまいますから、マシンのディテールを撮るためには、ここが絶好の機会というわけです。

 地元フェルナンド・アロンソが欠席とはいえども、土曜日のDAY3はお客さんの入りも上々。サーキットにやってくるお客さんのために、バルセロナ合同テストではグランドスタンド裏にグッズショップが並んでいます。サーキットのオフィシャルグッズショップだけでなく、グッズ屋さんのテントも多数出店。

 型落ちのグッズを専門に安く売るお店もあって、思わぬ掘り出し物を見つけることもあります。スーパーアグリのキャップに、BARホンダの佐藤琢磨キャップなんてのも発見しました。

 さらに隣設のカート場なんてのもあります。F1マシンが駆け抜けるコースの脇で(奥に見えているのが最終コーナーです)自分もカートに乗るなんて、ちょっと不思議な気分ですね。レンタルカートとはいえ50ccエンジンでスピードは十分、速い人ならこのクネクネしたコースを1周20秒ほどで回ってきます。前後にバンパーが付いていてタイヤが露出していないので、接触しても安心。10分間15ユーロというお手軽な価格もうれしいですね。

 ジェンソン・バトンも走り足りないなら、ここで走っちゃえば良かったのに!? 

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