さあ2015年の開幕前テスト、いよいよ最終日を迎えました。泣いても笑っても、この日で最後です。

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 マクラーレン・ホンダのガレージ前には昨日のオイル跡が、まだシッカリと残っています。

 日曜日とあってチームのゲストも多く、パドックは大にぎわい。ランチタイムにガレージから出てきたドライバーたちをファンが取り囲みます。セルジオ・ペレスも気さくにサインやツーショット撮影などに応じています。

 が、やはりファンの数ではニコ・ロズベルグのほうが圧倒的。まぁ、このへんはキャリアの差もあるし、しょうがないところ……? というわけで、F1界のレオナルド・ディカプリオ対トム・クルーズ(注:ペレスさんのことです)の勝負はレオ様ならぬ、ニコ様の圧勝に終わったのでした。

 メルセデスはマシンが出ていったあとのガレージをお掃除中。床のためだけに、わざわざこんな巨大なマシンを持ち込むのも王者の余裕というヤツでしょうか。

 しかし、慢心は御法度です。まだセッションが行われている時間帯にトト・ウォルフが記者会見をやるというので行ってみたら、クアルコムとの提携発表会見でした。ワイヤレス通信の技術提携ということなのですが、システムの詳細もデータも何も提示できないというし、基本的にはゲストとして招待した一般メディア向けのイベントで「そもそもF1とは」の基本的な説明から始める始末。我々F1メディアはポカーンという感じになってしまいました。メルセデスは昔からずっとそうなんですが、成績はトップでもチームとして一流になりきれないのが、こういうところなんですよね……と思わぬところで弱点を見つけてしまいました。

 対照的に、素敵な記者会見を開いてくれたのがフェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ新代表。彼の言動からは、ファンに親しみやすいF1にして、F1やフェラーリに対するイメージ改革を進めようという気持ちが強く感じられます。会見でもジョークや身振り手振りを交えながら、昨日グランドスタンドでテストを観戦していたことや大勢のファンをパドックに招待したことなどを語り、新しいF1の姿を提示してくれました。

 グランドスタンド裏にサーキットのオフィシャルグッズショップがあるのですが、パドックにも、こんな出張販売所が出店していました。かなり小さめ。

 サーキット図をあしらったバルセロナ・カタルーニャ・サーキットのグッズの数々、いかがでしょうか?

 バルセロナのサーキット内には、1994年に事故死したアイルトン・セナの記念碑があります。「レースは僕の血であり、僕の人生の一部」という言葉が刻まれています。天国のセナには、F1に復帰に向けて奮戦しているホンダの姿が、どのように映っているのでしょうか……。

 といった感じで、あっという間に2015年の開幕前テストが終了してしまいました。ドライバーやチームのみなさんは、いったん自宅に戻り、1週間後(人によっては数日後)には地球の裏側のオーストラリアへ向けて出発です!

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