NASCAR SPRINT CUP SERIES
第9戦 Aaron's 499
開催日:4月25日
チェッカー目前の追い上げ及ばず。
デニー・ハムリンが4位フィニッシュ
4月25日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第9戦「Aaron's 499」が開催された。
年に2回レースが開催されるタラデガは、1周2.66マイルとNASCARが開催されるコースの中で最長であり、デイトナと共にリストリクタープレート(吸気制限板)を取り付け、最大出力を制限されるレースであるが、それでもNASCARでの最高速をマークする、屈指の高速オーバルである。
このため、レースではドラフティング(複数台の車両が縦に1列となり空気抵抗を低減するテクニック)でのテクニックや戦略が非常に重要となる。
23日(金)に2度の練習走行を終え、24日(土)に予定されていた予選は、降雨のために中止。規定に則り、前戦までのオーナーポイントでグリッドが決定された。トヨタ勢はカイル・ブッシュが6番手、デニー・ハムリンが11番手、ジョーイ・ロガーノが12番手につけ、13台が決勝に進んだ。
25日(日)午後12時20分に2.66マイルオーバルを188周(500マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。6番手グリッドのKy.ブッシュは好スタートを切り1周目から首位に浮上。しかし、僅かなポジショニングで大きく順位の入れ替わるタラデガらしく、その後は毎周のようにトップが入れ替わっていく展開となった。
そんな中で、トヨタ勢ではKy.ブッシュとロガーノ、ハムリンに加え、19番手スタートのブライアン・ヴィッカーズ、30番手スタートから序盤一気に順位を上げたデイビッド・ロイティマンらが上位争いを展開した。
76周目には、壁に接触したマイケル・ウォルトリップを避けようとしてハムリンが単独スピン。しかし、ハムリンはどこにも接触することなく、トップと同一周回でコースに復帰した。
83周目、先のイエローコーションで好ピット作業を見せ、順位を上げたロイティマンが首位に立った直後、後続で多重クラッシュが発生。この日3度目のイエローコーションとなった。
その後はイエローコーションが出ず、150周前後に、各車最後の給油のためにグリーン下でピットストップ。その後トヨタ勢はドラフティングで良い位置を得ることができず、中団グループに後退。
残り12周となった176周目に他車のスピンによりこの日5度目のイエローコーション。再スタート直後の183周目には後方グループで接触からクラッシュとなり、レースは延長。189周目に“グリーン・ホワイト・チェッカー”で再スタートが切られたが、その直後に多重クラッシュが発生。9台が絡む大クラッシュとなり、好走を見せていたロガーノ、ヴィッカーズ、マーコス・アンブローズが巻き込まれてしまった。
195周目、この日2度目の“グリーン・ホワイト・チェッカー”で再スタート。またしてもスタート直後に多重クラッシュが発生し、イエローコーション。3度目の“グリーン・ホワイト・チェッカー”となった。
198周目、ハムリンが4番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が5番手、Ky.ブッシュが6番手、ロイティマン9番手で最後の再スタート。インサイドの上位2台、アウトサイドの上位2台が最後の争いとなり、アウトサイド後方から追い上げたハムリンは、チェッカー目前でのパスを狙い、前を行くファン・モントーヤ(シボレー)に並びかけたが僅かに及ばず、4位でチェッカー。トップとは僅か0.25秒差でのフィニッシュであった。Ky.ブッシュは9位。トゥルークス・Jr.が12位、ロイティマンが14位、スコット・スピードが15位でフィニッシュした。
今大会、総周回数200周はコース新記録であり、首位の入れ替わりが88回、首位に立ったドライバーは29人と、この2つもNASCARの新記録を更新する、激しいレースであった。
今大会の結果、ランキングではKy.ブッシュが5位、ハムリンが9位へとそれぞれ順位を上げた。
次戦第10戦は5月1日(土)、米国東部ヴァージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「あと1周、あとコーナーひとつ欲しかった。私が後方から押す形になっていたドライバーは多くのポジションアップを果たしていた。とはいえ、我々のチームとトヨタにとっては良い一日だった。“チェイス”入りを果たすためにも重要な結果だ。今日のレースは、これまでに経験したことがないほど、まるで大きなヨーヨーのように順位が変わった。コース上でのポジションを維持するのは非常に困難だった。今日のレースは誰にも勝つチャンスがあった。それは間違いない。あとは最後の10周でどのポジションにいられるかということだ」
