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投稿日: 2009.07.06 00:00
更新日: 2018.02.23 10:37

【トヨタモータースポーツニュース】NASCARデイトナ 最終周に首位のカイル・ブッシュがクラッシュ!デニー・ハムリンが3位


NASCAR SPRINT CUP SERIES
第18戦 Coke Zero 400
開催日:7月4日

首位走行中のカイル・ブッシュが最終周にクラッシュ!
デニー・ハムリンが3位フィニッシュ

 7月4日(土)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第18戦「Coke Zero 400」が開催された。
 NASCARの聖地のひとつである、伝統の「デイトナ」でのレースは、開幕戦に続き、今季2度目。最大31度と高いバンク角を誇る1周2.5マイル(約4km)のスーパースピードウェイでは、タラデガと同様、リストリクター・プレート(吸気制限プレート)による馬力制限が行われ、ドラフティング(車両が縦に並んで走行することで空気抵抗を低減する)などの戦略や技術も重要となる。また、超高速での接近戦が展開されるため、ひとたびクラッシュが発生すれば、多くの車両が巻き込まれる多重クラッシュになりやすい。
 昨年の同レースでは、カイル・ブッシュが“トヨタ カムリ”に初のデイトナでの勝利をもたらしている。

 3日(金)午後4時から行われる予定の予選は、突然の強い雷雨のために中止となり、規定によりオーナーポイント順でグリッドが決定。デニー・ハムリンが6番手、カイル・ブッシュが8番手となり、12台の“トヨタ カムリ”が決勝に進んだ。今季、降雨による予選中止は4度目となった。

 4日(土)まだ明るさの残る午後8時20分に、2.5マイルのスーパースピードウェイを160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。
 すぐに、6番手スタートのハムリンと8番手スタートのKy.ブッシュが隊列の上位に浮上。ハムリンは4周目にトップに立った。Ky.ブッシュもアウトサイドの隊列先頭に付け、チャンスを伺う。後方では、18番手スタートのマーコス・アンブローズがトップ10圏内へとポジションを上げていった。
 その後もハムリンとKy.ブッシュを含むトップグループは、ポジションを入れ替えながらの首位争いを展開。後方のセカンドグループは2列、時には3列での激しいポジション争いを繰り広げた。
 63周目にハムリンがこの日4度目の首位に浮上。Ky.ブッシュが続き、ジョー・ギブス・レーシングの“トヨタ カムリ”が1-2体制でレースを引っ張る形となった。
 78周目には、13台が巻き込まれる多重クラッシュが発生。デビッド・ロイティマン、マイケル・ウォルトリップ、ブライアン・ヴィッカーズらが巻き込まれてしまった。
 ハムリンとKy.ブッシュは変わらずトップグループを維持したまま終盤戦へ。レースも残り10周を切った153周目に、セカンドグループ中団でポジションを争っていたスコット・スピードが接触でバランスを崩し、ウォールにクラッシュ。これでこの日8度目のイエローコーションとなり、残り4周で最後の再スタートが切られた。
 常にトップ5圏内を走行しながらも、この日は一度も首位に立つことの無かったKy.ブッシュだったが、ついにこの機にアタック。残り2周で首位を行くトニー・スチュワート(シボレー)をアウトサイドからパス。ファイナルラップで、この日初めての首位に立った。Ky.ブッシュの後方につけ、首位浮上を援護したハムリンは、隊列へ戻る場所を失い、4位に後退。
 Ky.ブッシュが首位に立ったが、昨年までKy.ブッシュのチームメイトであったスチュワートも逆転を狙い、ファイナルラップ、チェッカーを目前にした最終コーナーで、アウトへとラインを変更。これを抑えようとしたKy.ブッシュがアウトへラインを変えた瞬間、スチュワートと接触。Ky.ブッシュはハイスピードのままスピンし、ウォールへクラッシュ。これを避けられなかった後続集団が続々と突っ込み、多重クラッシュの大混乱のまま、各車はチェッカーへと飛び込んだ。
 この結果、クラッシュを避けたハムリンが3位。アンブローズが6位、ヴィッカーズが7位と、“トヨタ カムリ”は3台がトップ10フィニッシュ。後続から突っ込まれた状態でフィニッシュラインを越えたKy.ブッシュは、14位でレースを終えることとなった。

 次戦第19戦は7月11日(土)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン:
「我がチームの車両のどれか1台が勝てればと思っていた。そのため、最後は14号車(トニー・スチュワート)を抜くために、18号車(カイル・ブッシュ)の後ろについて行くことを決め、自分たちの勝利の代わりに、チームメイトの勝利を援護する形となった。この判断は上手く行き、18号車はトップに立ったが、我々は居場所を失い、48号車(ジミー・ジョンソン)に先行されてしまった。最後の状況では、2番手のトニーの方が有利だった だろう。カイルは首位の座を守るために、出来る限りのことをした。トニーも勝利のために全力を尽くした。彼らはどちらも勝利を目指していたのだし、誰も責めることは出来ない。我々自身にとっては、素晴らしい夜だった。我々の“トヨタ カムリ”は非常に強力だった。これまで、スーパースピードウェイでこれほどの仕上がりで走れたことはない。チームを誇りに思う。ピットストップも上手く行き、多くの周回でリードラップを獲得出来た。全体的に見て、満足のいく一日だった」


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