NASCAR SPRINT CUP SERIES
第15戦 LifeLock 400
開催日:6月14日

デニー・ハムリンが3位フィニッシュ

 6月14日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第15戦「LifeLock 400」が開催された。
 ミシガン・インターナショナル・スピードウェイは、NASCARが行われるオーバルの中でも最速のコースの一つ。広いコース幅と高いバンク角によって、3台、時には4台並んでのサイド・バイ・サイドの超高速バトルが繰り広げられる、エキサイティングなコースとして知られている。

 12日(金)午後3時から予選が行われ、ブライアン・ヴィッカーズがただ1人1周の平均時速189マイル台をたたき出し、今季3度目となるポールポジションを獲得。カイル・ブッシュが2番手で“トヨタ カムリ”がフロントローを独占。4番手にデイビッド・ロイティマンが入り、12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと駒を進めた。

 14日(日)午後2時20分に2マイルオーバルを200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。最前列グリッドの2台の“トヨタ カムリ”に、3番手スタートのジミー・ジョンソン(シボレー)が並び、3台がサイド・バイ・サイドでのトップ争いとなったが、これをKy.ブッシュが制し、ヴィッカーズは速度を上げられずに後退。Ky.ブッシュは9周目に首位の座を明け渡したものの、序盤はトップ3圏内を維持した。
 しかし、前日よりも上がった気温のために、オーバーステア症状に苦しんだKy.ブッシュは徐々に後退。そんな中、14番手からスタートしたデニー・ハムリンは、レース中のセッティング変更が効を奏し、着実にポジションを上げていった。
 この日はイエローコーションが僅か3回しか出ない展開となり、151周目に3度目のコーションが出されると、各車ピットイン。通常であれば、フルタンクで40周前後の走行となるため、約50周の残り周回をどう戦うか、厳しい燃費勝負となった。
 156周目に再スタート。2位につけていたハムリンは、再スタートでミスし、4位に後退。そのポジションを守りながら燃費走行を続けていったハムリンは、194周目にジェフ・ゴードン(シボレー)に先行され、5位となるが、チェッカーを目前にして首位を争っていた2台が燃料切れでスローダウン。ハムリンは3位でチェッカーを受けた。
 やはりオーバーステア症状に苦しみながらも、終盤修復し、追い上げたヴィッカーズが9位。Ky.ブッシュは13位となった。

 次戦第16戦は6月21日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、インフィニオン・レースウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン:
「思い通りに攻められないというのは、ドライバーにとっては辛いが、結果を得るためには必要なことだ。最後は、ちょっと攻めすぎてしまったように感じたので、無理をすることなく、24号車(ジェフ・ゴードン)を前に行かせた。その後、首位を争っていた先頭の2台が燃料切れになった。我々は他のコースにおけるテストで燃費改善の作業を行い、それがここミシガンで報われた。チームと共に、私もドライバーとして最善を尽くせたと思う。我々は先週、先々週と厳しい戦いを強いられてきた。今大会、持ち込んだ新しい“トヨタ カムリ”は一日を通して好調であり、ずっとトップ5に入る速さを持っていた。最終的に3位でフィニッシュできたことに満足しており、素晴らしい仕事をしてくれたチームを誇りに思う」

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第14戦 Meijer 300
開催日:6月13日
“トヨタ カムリ”1−2フィニッシュ!

 6月13日(土)NASCARネイションワイド・シリーズの第14戦「Meijer 300」が米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催された。
 この週末は、ネイションワイド・シリーズのみケンタッキーで行われ、スプリント・カップ・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズはミシガンで開催。このため、ネイションワイド・シリーズと他のカテゴリーを掛け持ちするドライバーは、非常に忙しいスケジュールとなった。

 13日(土)は、決勝に先立ち午後5時から予選が行われた。直前までミシガンでキャンピング・ワールド・トラック・シリーズを戦い、2位でフィニッシュしたカイル・ブッシュは、レースが終わるとすぐにケンタッキーへと移動し、ネイションワイド・シリーズの予選をアタック。前日の練習走行を走っていなかったにもかかわらず、いきなりその時点でのトップタイムをマークした。
 しかし、その後アタックしたチームメイトのジョーイ・ロガーノがKy.ブッシュのタイムを上回り、今季2度目のポールポジションを獲得。Ky.ブッシュが2番手となり、“トヨタ カムリ”が最前列グリッドを独占。4番手にマイケル・アネットがつけ、10台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進出した。

 午後8時50分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)する決勝レースがスタート。2番手グリッドのKy.ブッシュが好スタートを切り、ポールポジションのロガーノを従えて序盤戦に突入。首位を争う2台の“トヨタ カムリ”が、後続を大きく引き離す展開となった。
 首位を独走するKy.ブッシュに追いすがったロガーノであったが、71周目のピットイン時に、ピットロードでのスピード違反ペナルティを科され、15位まで後退。しかし、ロガーノは再スタート後、目覚ましい追い上げを開始。107周目には2位までポジションを取り戻し、再び首位のKy.ブッシュとの一騎打ちとなった。
 185周目に、クラッシュした車両を排除するために9分ほどレースは赤旗中断。189周目に首位Ky.ブッシュ、2位ロガーノで再スタートが切られた。勢いに乗るロガーノは、 191周目にインを付いてKy.ブッシュをパスすると、そのまま後続を引き離して行き、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げた。
 ここケンタッキーは、昨年ネイションワイド・シリーズにデビューしたばかりのロガーノが、初優勝を飾ったコースでもあり、ロガーノはケンタッキーで2年連続のポール・トゥ・ウィン。ケンタッキーで2勝を挙げたシリーズ初のドライバーとなった。
 2位にはKy.ブッシュが入り、“トヨタ カムリ”は1−2フィニッシュ。ネイションワイド・シリーズのドライバーズランキング首位に付けるKy.ブッシュは、ランキング2位以下との差を更に広げることとなった。
 6位にジェイソン・リフラー、7位アネット、8位にバーニー・レマーが入り、“トヨタ カムリ”は5台がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第15戦は6月20日(土)に米国中部ウィスコンシン州ウェストアリスのミルウォーキー・マイルで行われる。

ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「我がチームにとって最高の結果だ。チームクルーは素晴らしい仕事をして、このコースにぴったり合った“トヨタ カムリ”を私に用意してくれた。ケンタッキーで2戦2勝、どちらもポール・トゥ・ウィンで勝て、完璧な記録であり、更に伸ばせればと思っている。ここで初の記録ということも、とても嬉しい。赤旗中断の間は、レースカーの中で再スタートについて考えていた。その時には、外側のラインで勢いを得ようと思っていた。実際には彼(カイル・ブッシュ)がバンクの外側に上がってきたので、狙い通りには行かなかったが、上手く走って彼をパスした。その後は素晴らしい“トヨタ カムリ”のおかげで、首位の座を維持することが出来た」

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第9戦 Michigan 200
開催日:6月13日

カイル・ブッシュが惜しくも2位でフィニッシュ

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第9戦「Michigan 200」が6月13日(土)、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催された。

 13日(土)午前9時半から予選が行われ、ルーキーのブライアン・アイクラーが初のポールポジションを獲得。トッド・ボダインが3番手、カイル・ブッシュが4番手、マイク・スキナーが7番手につけ、11台の“トヨタ タンドラ”が決勝へ進んだ。

 午後2時に2マイルオーバルを100周(200マイル:約320km)する決勝レースがスタート。3番手グリッドのボダインが好スタートを切り、トップに立つと、その後方では4台が横並びでの激しい上位争いが展開された。
 このバトルを制したKy.ブッシュが8周目に首位に浮上。34周目に、上位を争っていたアイクラーに、20番手スタートから素晴らしい追い上げを見せていたデイビッド・スターが接触。スピンしたスターを後続が避けきれず、スキナー、ボダインらも巻き込まれた多重クラッシュとなってしまった。
 多重クラッシュで出されたイエローコーションからの再スタート後も、Ky.ブッシュは順調に首位を走行。後半戦に入ると追い上げてきたコリン・ブラウン(フォード)の激しい追撃を受けたが、これを抑え、僅差で首位を守り続けた。
 レースが4分の3を終えた76周目、首位を争う2台の前に現れた周回遅れをパスすべく、Ky.ブッシュはインを、ブラウンはアウトのラインを選択。しかし、この周回遅れがイン側にラインを変えたため、Ky.ブッシュはスピードダウンを余儀なくされ、ブラウンが首位に浮上。
 Ky.ブッシュはその後も逆転の機会をうかがったが惜しくも及ばず、2位でチェッカーを受けた。3位はルーキーのアイクラーが入り、自身最高位フィニッシュを更新。5位には、 34周目の多重クラッシュで左フロント部にダメージを受け、大きく順位を落としながらも終盤素晴らしい追い上げを見せたスキナーが入った。
 また、ルーキーのテイラー・マルサムが6位、ティモシー・ペターズが8位、テリー・クックが10位に入り、“トヨタ タンドラ”は優勝こそ逃したものの、6台がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第10戦は6月19日(金)にミルウォーキー・マイルで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「完全に私のミスだ。周回遅れの車両がイン側からアウト側へ上がって行くのを見たので、私はそのインを狙った。コーナー進入時に彼を抜こうとしたが、彼がインに入ってきて、ラインが交錯した。残念なことに、それで私は速度を落とさざるを得ず、正しいアウト側のラインを取ったコリン(・ブラウン)に首位の座を譲ることになってしまった。チームは勝利に値する仕事をした。私の“トヨタ タンドラ”は素晴らしい仕上がりで、私がこれまでにここで乗ったどのトラックよりも速く、多くの周回でリードラップを獲得できた。それだけに、また2位で終えることになってしまって悔しい」

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