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投稿日: 2009.08.31 00:00
更新日: 2018.02.23 10:46

【トヨタモータースポーツニュース】NASCARモントリオールのロードコースでマーコス・アンブローズが無念の2位


NASCAR NATIONWIDE SERIES
第25戦 NAPA Auto Parts 200
開催日:8月30日

最終ラップの最終コーナーで逆転!
マーコス・アンブローズが無念の2位

 8月30日(日)にNASCARネイションワイド・シリーズの第25戦「NAPA Auto Parts 200」がカナダ・ケベック州モントリオールのロードコース、ジル・ヴィルヌーブ・サーキットで開催された。
 F1レースも開催された同コースで開催されるNASCARトップ3カテゴリーはネイションワイド・シリーズのみで、今年で3回目となる。今季はメキシコシティでの開催が無くなったため、NASCARトップ3カテゴリーでは唯一の海外遠征戦となり、地元カナダ出身のロードコーススペシャリストなどが数多くスポット参戦した。
 元F1ワールドチャンピオンであり、地元ケベック州出身のジャック・ヴィルヌーヴも、父の名を冠するサーキットでのNASCARレースに、久しぶりに出場することとなった。

 29日(土)午前中、2度にわたって予定されていた公式練習走行は、1回目が降雨の中で行われたものの、ドライコンディションを想定していた2回目の時点でも雨が止まず、2回目はキャンセルとなった。
 午後4時40分から予定されていた予選は、やはり降り続く雨のためにスタートディレイ。しかし、暗くなってしまう前に全セッションを終えるために、ヘビーウェットの中でセッションがスタート。NASCARの歴史の中でも初めてとなる、レインタイヤでの予選が行われた。
 8グループに分け、1グループ5、6台ずつアタックした予選では、オーストラリア出身でロードコースを得意とし、第22戦ワトキンス・グレンで勝利を挙げているマーコス・アンブローズがポールポジションを獲得。ブラッド・コールマンが5番手、ヴィルヌーヴが6番手。ジャスティン・マークスが7番手。地元カナダのNASCARローカルシリーズに参戦しているアンドリュー・レンジャーが9番手。カイル・ブッシュは12番手につけ、9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 30日(日)午後2時のレース前セレモニーの時には陽射しも出ていたが、徐々に黒い雲が覆い、空模様を気にしながら、午後3時に2.71マイルロードコースを74周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションのアンブローズがポジションをキープ。後方では、6番手スタートのヴィルヌーヴが一気にポジションを上げ、アンブローズに続く2位に浮上。  16周目に、4位を走行していた地元カナダ出身のパトリック・カーペンティアが突然スローダウン。これでこの日3度目のイエローコーションが出され、上位勢は一斉にピットイン。上位の順位が入れ替わったが、アンブローズは31周目に再び首位を奪取した。
 その後も多発したイエローコーションからの再スタートでもアンブローズは首位の座をキープ。60周目には、ついに雨が降り始め、赤旗中断となった。この中断期間に、全車レインタイヤに履き替え、ワイパーとブレーキランプを装着。6分51秒の中断の後、昨年に引き続き、モントリオールでは2年連続となるウェットでのレースが再開された。
 その後も3回にわたってイエローコーションが出され、レースは2周延長。“グリーン・ホワイト・チェッカー”の2周スプリントレースで75周目に再スタートが切られた。
 アンブローズは上手いスタートで首位を守り、追い上げるカール・エドワーズ(フォード)を巧みにブロック。ワトキンス・グレンに続くロードコース2連勝を飾るかと思われた。しかし、チェッカーを目前にしたファイナルラップの最終コーナー(シケイン)で、縁石を深くカットしすぎたアンブローズは、はねるようにアウト側へ。この隙をつかれ、テール・トゥ・ノーズ状態だったエドワーズの先行を許してしまった。
 76周のうち60周に渡って首位を走行、レースの大半を支配したアンブローズであったが、まさかのチェッカー目前の逆転で勝利を逃し、2位フィニッシュとなってしまった。
 3位はレンジャー。4位ヴィルヌーヴと、地元カナダ勢が気を吐いた。カイル・ブッシュは最後の再スタート時は4位につけていたが、再スタート直後の1コーナー後の混乱に巻き込まれ、10位に終わった。
 レースは3時間49分に及び、NASCARネイションワイド・シリーズで史上最長時間レースの記録を更新した。

 次戦第26戦は9月5日(土)に米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー マーコス・アンブローズ:
「最終コーナーでミスを犯してしまった。それが最終ラップだったので、レースを失ってしまった。本当に残念だが、結果は結果だ。私は偉大なドライバー達と、素晴らしい環境でレースを戦っている。我々は多くの周回で首位を走った。それはずっと続くと思われた。5回か6回の再スタートでも、私はミスせずに、首位の座を堅守し続けた。カール・エドワーズ(フォード)の勝利を祝福する。彼は私をぴったりとマークし続け、私がミスを犯してしまったということだ」


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