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投稿日: 2009.06.29 00:00
更新日: 2018.02.23 10:36

【トヨタモータースポーツニュース】NASCAR SPRINT CUP第17戦 ルーキーのジョーイ・ロガーノが初優勝!


NASCAR SPRINT CUP SERIES
第17戦 Lenox Industrial Tools 301
開催日:6月28日

ルーキーのジョーイ・ロガーノが初優勝!

 6月28日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第17戦「Lenox Industrial Tools 301」が開催された。

 26日(金)午後3時から予定されていた予選は降雨のために中止となり、規定によりオーナーポイント順でグリッドが決定された。この結果、デニー・ハムリンが7番手、カイル・ブッシュが9番手グリッドとなり、12台の“トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。

 28日(日)雨の予報も出ていたが、ドライコンディションのまま、午後2時16分に 1.058マイルオーバルを301周(318マイル:約510km)して競われる決勝レースがスタート。序盤は、トップ5圏内に浮上したKy.ブッシュと、14番手スタートからポジションを上げてきたデイビッド・ロイティマンが上位争いを展開した。

 この日は8回ものアクシデントが発生。多くの車両が巻き込まれた。24番手からスタートを切ったジョーイ・ロガーノも、182周目にタイヤのパンクに見舞われ、スピン。この日2度目の周回遅れになってしまったが、その直後にスコット・スピードが壁にクラッシュ。これで“ラッキー・ドッグ"(イエローコーション発生時、周回遅れの最上位車両が首位と同一周回に戻れる措置)を獲得したロガーノは、首位と同一周回へと復帰した。

 レースは後半戦に入り230周を過ぎたあたりで、上位勢は続々とグリーン下でピットイン。しかし、180周目の赤旗中断直後にピットインし、給油を行っていた、ライアン・ニューマン(シボレー)、マイケル・ウォルトリップ、ロガーノ、ロイティマンらが上位に浮上した。

 しかし、給油タイミングをずらしたグループも、周回を重ねるごとに燃料が苦しくなり、 260周目にウォルトリップ、263周目にニューマンが燃料切れでピットイン。これでロガーノが首位に立った。そしてその直後、266周目に降雨のためにこの日11度目のイエローコーション。273周目には、路面が完全に濡れたために赤旗中断となった。

 天候の回復を待ったが、雨はますます強くなり、午後5時42分、レース終了が決定。この瞬間にロガーノの初優勝が決定した。
 昨年18歳で最高峰スプリント・カップ・シリーズにスポット参戦し、今季初めてフル参戦を開始したロガーノは、19歳1ヶ月4日での初優勝となり、カップ・シリーズの史上最年少優勝記録を更新。これまでKy.ブッシュが保持していたカップ・シリーズの最年少優勝記録(20歳4ヶ月2日)を大きく上回る記録を打ちたてた。

 同一の作戦を採ったロイティマンが4位、常にトップ10圏内での走行を続けたKy.ブッシュが7位に入った。

 次戦第18戦は7月4日(土)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「ここで勝てるとは思っていなかった。シャーロットでも同じようなチャンスがあったが、その時は勝負しなかった。今日はチャンスが巡ってきて、それに賭けるのに、我々には失うものは何もなかった。クルーチーフは素晴らしい判断をしてくれた。スポンサーや全てのファン、トヨタに感謝したい。夢が叶った。確かに降雨短縮での勝利というのは、理想的な勝利ではないかも知れない。しかし、20年後に記録集を見た人には違いは分からないだろう。特に、このコースは特別だ。ここは私のホームコースであり、初めて私がカップレースを見たコースであり、初めて私がスプリント・カップ・シリーズに出場したコースでもある。また、クルーチーフやチームスタッフの多くが北東部出身であり、それだけにここでの勝利は本当に嬉しい」


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