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F1ニュース

投稿日: 2009.10.19 00:00
更新日: 2018.02.15 15:56

【トヨタモータースポーツニュース】TDPレポート:F1ブラジルGP 小林可夢偉が9位・SUPER GT第8戦 井口/国本組が予選2位/決勝7位


TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【10月19日号】

F1ブラジルGP 小林可夢偉がデビュー戦で9位完走
SUPER GT第8戦オートポリス 井口/国本組が予選2位/決勝7位

F1世界選手権
 F1第16戦ブラジルGPが10月16日(金)から18日(日)にかけて、ブラジル・サンパウロ近郊のインテルラゴス・サーキットで開催された。今季のF1にはTDPドライバーの中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)がフル参戦しているが、加えて今大会は、パナソニック・トヨタ・レーシングのサードドライバーである小林可夢偉が、負傷したティモ・グロックに代わりF1デビューを果たすこととなった。

 16日(金)は時折雨の降る不安定なコンディションの下で2回のフリー走行が行われ、1回目は中嶋が6番手、小林は18番手。2回目は小林が13番手、中嶋が14番手につけた。

 17日(土)は更に強い雨に見舞われ、午前中のフリー走行3回目はメディカルヘリコプターの視界が確保できなかったために、走行が許可されたのは終盤の18分間のみ。中嶋が2番手につけたが、僅か4周しか走れなかった小林は20番手となった。

 午後2時からの予選開始直前にも嵐のような強い雨が降り、ヘビーウェットコンディションで第1セッションがスタート。他車のスピンにより14分間の赤旗中断、セッション終盤に雨足が強まるなど厳しいコンディションの中、中嶋が4番手、小林が7番手で共にQ2への進出を決めた。

 第2セッションも雨のためにスタートが遅れ、やっと始まったセッションもすぐにクラッシュにより中断。悪天候も手伝い、再開には1時間以上を要することとなった。この波乱のセッションで中嶋は2番手と好タイムをマークし、今季4度目のQ3進出。小林は終盤まで10番手につけていたが、セッション終了直前にかわされ11番手で惜しくもQ3進出を逃した。

 最終第3セッションに進んだ中嶋は、9番手グリッドを確保した。

 18日(日)は太陽も顔を覗かせる好天に恵まれ、ドライコンディションで午後2時に決勝レース(71周)がスタート。1周目から多重クラッシュによりセーフティカーが導入され、5周目に6位中嶋、7位小林で再スタート。再スタート直後に小林は中嶋をかわし、6位に浮上。続いて中嶋をかわしたジェンソン・バトン(ブラウンGP)からの猛追を受けることとなった小林だが、20周に渡ってこれを凌ぎつづけた。

 バトンに先行された後は、小林と中嶋によるサイド・バイ・サイドでのバトルが繰り広げられ、先に中嶋がピットイン。小林は3位までポジションを上げてピットへ向かった。

 給油とタイヤ交換を終えた小林は、中嶋の直前でコースへ復帰。アウトラップでペースの遅い小林をパスしようとした中嶋と、これをブロックしようとラインを変えた小林が痛恨の接触。フロントウィングを破損した中嶋は、ハイスピードのままコントロールを失い、タイヤウォールへとクラッシュ。無念のリタイアとなってしまった。

 小林はその後も着実に走り続け、56周目に2度目のピットイン。11位でコースへ復帰した後、前を行くジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)を激しく攻め、残り4周でこれをパス。惜しくも入賞には届かなかったものの、10位でチェッカー。レース後、9位チェッカーのヘイキ・コバライネン(マクラーレン)にペナルティタイムが加算されたため、小林はひとつ順位が繰り上がり、F1デビュー戦は9位完走という結果となった。

SUPER GT\t※一部内容は10月18日付SUPER GTのリリースと重複しています
 10月17日(土)、18日(日)の両日、SUPER GTの第8戦が大分県のオートポリスで開催された。今シーズンの同シリーズには、GT500クラスに石浦宏明、大嶋和也、平手晃平、GT300クラスには井口卓人と国本雄資の、5人のTDPドライバーが参戦している。

 17日(土)午前中の公式練習を経て、午後12時40分から予選1回目が開始。石浦/大嶋組のKRAFT SC430 35号車は、大嶋がGT500クラス占有時間に4番手タイムをマーク。スーパーラップ進出を決めた。平手がアンドレ・クートと組んでドライブするDUNLOP SARD SC430 39号車は、平手がアタックしたがグリップ不足に苦しみ13番手でスーパーラップ進出はならず。GT300クラスで井口/国本組が駆るCOROLLA Axio apr GT 74号車は、井口が渋滞に阻まれながらも7番手に入り、スーパーラップへと進んだ。

 午後2時35分から1台ずつのアタックが開始されたスーパーラップでは、大嶋が35号車のアタックを担当。しかし、1コーナーでハーフスピンを喫するなどタイムをロス。セクター3で全体のベストをマークし速さをアピールしたが、8番手となった。GT300クラスでは、井口が渾身のアタックで好タイムをマーク。初のポールポジション獲得なるかと思われたが、最後のアタッカーに逆転され、それでも井口にとってベストグリッドとなるクラス最前列2番手を獲得した。

 18日(日)午後2時に65周の決勝レースがスタート。35号車は石浦が前半を担当し、スタートではグリッドの8位をキープした。その後、3位まで浮上した30周目終了時点でピットインし、大嶋へとドライバー交代。7位でコースへ復帰したが、その直後にGT300車両と接触したことで、ドライブスルーペナルティを科され、8位にポジションダウン。その後他車のリタイアにより、最終的には7位でチェッカーを受けた。

 39号車はクートがスタートを担当したが、2周目に他車と接触、車両にダメージを受けて、長い修復を余儀なくされてしまった。6周遅れでコースに復帰し、32周目に平手に交代したが、そのまま12位で最後尾完走となった。

 74号車は井口がスタートを担当。好スタートで、1コーナー進入時にはトップに並びかけたが、惜しくも首位奪取はならず、2位で序盤戦へ突入した。2位のポジションを守って走行を続けた井口だったが、20周を過ぎたあたりからタイヤの摩耗によりペースが落ち、ポジションダウン。32周目にピットインし、国本へとドライバーチェンジを行った。国本はアウトラップ直後からいきなりファステストラップをマークするハイペースで走行。ピットインにより一時は7位まで落ちていたポジションを4位まで回復して見せた。しかし、3位との差を詰めていた51周目、周回遅れの車両と接触しコースオフ。再スタートを切ったが、6位に後退。その後更に1台にかわされ、最終的には7位でレースを終えることとなった。


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