TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【7月20日号】

F3ユーロシリーズ第4大会オランダ
第1レースでヘンキ・ワルドシュミットが6位 3大会連続ポイント獲得

F3ユーロシリーズ
 7月17日(金)から19日(日)にかけて、オランダのサーキット・パーク・ザントフールトでF3ユーロシリーズの第4大会が開催された。

 今シーズン、同シリーズにはTDPドライバーとしてヘンキ・ワルドシュミット(オランダ)とアンドレア・カルダレッリ(イタリア)の2名がSGフォーミュラチームから参戦している。

 ザントフールトでは一ヶ月ほど前にマスターズF3が開催されており、ワルドシュミットとカルダレッリも出場。ワルドシュミットは予選で10番手につけ、決勝でも4位争いを展開したが惜しくもリタイア、カルダレッリは決勝23位という結果に終わっている。

 17日(金)2度にわたって行われた公式練習は、1回目がウェットからドライ、2回目がドライからウェットへと変化する、極めて不安定なコンディションでの走行となった。しかし、効率的にセッティング作業を進めたワルドシュミットとカルダレッリは、公式練習2回目の予選シミュレーションでワルドシュミットが6番手、カルダレッリが13番手タイムをマークし、好感触で予選を迎えることとなった。

 午後5時35分から30分にわたって行われた予選は、3度もの赤旗中断が出される荒れたセッションとなったが、ワルドシュミットが13番手、カルダレッリはF3にステップアップ後、自己最高位となる10番手グリッドを確保。その成長ぶりをアピールした。

 18日(土)は雨が降ったり止んだりという安定しない天候と、強風に見舞われ、極めて難しいコンディションで午前11時40分に第1レースのスタートが切られた。

 13番手グリッドのワルドシュミットは好スタートを決め、第1コーナー進入時の巧みなライン取りと確実なブレーキングで第2コーナーまでに7位に浮上。一方、カルダレッリは第1コーナーで発生した多重クラッシュを回避した直後、後方車両に追突され第2コーナーでコースオフ。右サスペンションとフロントウィングにダメージを負ってしまった。

 レースはこの多重クラッシュでセーフティカーが導入され、5周目に再スタート。ワルドシュミットは他車のペナルティにより6位にポジションを上げると、後続の追撃を振り切り、6位でフィニッシュ。3大会連続でのポイント獲得を果たし、ランキング11位タイに浮上した。

 一方、カルダレッリはピットへ戻り修復作業を行った後、第2レースへ向けたデータを収集するために走行。完走の規定周回数には至らなかったものの22位でチェッカーを受けた。

 19日(日)は、空は晴れたものの、夜半の降雨によりコースの所々に濡れた部分が残った状態で午前10時30分に第2レースがスタート。

 ワルドシュミットは3番手スタートから第1コーナーで1台パスし、2位に浮上したが、フライングスタートの裁定を受け、痛恨のドライブスルーペナルティ。22位まで大きく後退を余儀なくされ、初表彰台獲得は惜しくも叶わなかった。ワルドシュミットはその後追い上げ、17位でレースを終えた。

 22番手スタートとなったカルダレッリは、序盤レース中のファステストラップをマークする好走を見せたが、後方からのポジションアップは難しく、10周目にピットインしセッティングを変更。結果的には3周遅れの21位に終わったが、トップ6に入るファステストラップをマークするなど速さを見せた。

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