レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1ニュース

投稿日: 2009.07.12 00:00
更新日: 2018.02.15 14:03

【トヨタF1】ドイツGP予選 ヤルノ14番手・ティモ19番手 決勝での上位進出を目指す


ドイツGP予選 ヤルノ14番手・ティモ19番手
決勝での上位進出を目指す

2009年7月11日(土)ドイツ/ニュルブルクリンク

パナソニック・トヨタ・レーシングが11日、ニュルブルクリンクで行ったドイツGPの予選は、アイフェル地方の気まぐれな天気に大きく左右された。午前中に行われたフリー走行3回目は順調に行き、予選への期待も高まった。しかし、予選が始まる頃、空には、天気が今にもくずれそうな雲が広がった。天候のことを念頭に入れ、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、ブリヂストンのミディアムタイヤでスタートし、その後すぐ、スーパーソフトタイヤに替えた。トゥルーリは、第2スティント(ピットインからピットインまでの走行)でパフォーマンスを大きく向上させたが、シケインで起こしたミスがタイムに響いたグロックは、最後まで望みをかけ、最終のスティントもスーパーソフトタイヤを履き走行。しかし、最終スティントで、雨が降り出し、グロックはパフォーマンスを上げるチャンスを失った。

その結果、不安定な天候に全ドライバーが翻弄された予選第2セッションに残ったトヨタのドライバーは、トゥルーリだけ。トゥルーリはスーパーソフトタイヤでピットを飛び出したが、にわか雨になったため、ラップタイムを記録しないまま、スタンダードウェットタイヤに替えるため、またピットに戻ることになった。雨が中断した間、スーパーソフトタイヤに履き替えようと、全ドライバーがピットに引きしめきあうまでに、トップ10に入るタイムをたたき出したトゥルーリ。だが、最後のアタック中に再び降り出した雨が、トゥルーリが予選第3セッションに進むチャンスを流してしまった。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目  :\t7番手\t  1分31秒620(トップと0.499秒差)\t 23周
予選第1セッション :\t9番手\t  1分31秒760(トップと0.503秒差)\t 9周
予選第2セッション : \t14番手\t  1分42秒771(トップと8.316秒差)\t 8周
グリッド :\t14番手\t(暫定)

「今日は天気が全く味方をしてくれなかった。風がとても強く、気温もすごく低かった。一般的に、私たちのクルマに合わない天気なので、残念なことに、タイヤを適温に温めることに苦労した。私たちは競争力が充分あるので、大きなトラブルもなく予選第1セッションを通過したものの、雨が降り出してしまった。予選第2セッションの後半、残念なことにその時の天候に適したタイヤを履いておらず、トップ10に入るのは難しかった。最近はトップ6入りを果たすことも多く、14番手という予選の結果には、とても残念だ。明日のレースでは、ベストを尽くしたい」

ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目  :\t12番手\t  1分32秒033(トップと0.901秒差)\t 20周
予選第1セッション :\t19番手\t  1分32秒423(トップと1.166秒差)\t 11周
グリッド :\t19番手\t(暫定)

「全く期待はずれの順位。私の地元で開催されるGPだから、良い結果を出したかった。シルバーストーン以来、アタックするときに、タイヤの性能を最大限に引き出すことに苦労してきたが、今日も気温が低すぎ、タイヤが温まらず、同じ問題を抱えた。それが、温度だけによるものなのか定かでないが、予選でタイヤの問題が発生したため、私たちは問題を解決しなければならない。予選第2セッションからは雨が降り始めたが、私はウェットコンディションには強いにもかかわらず、第2セッションに進めなかったのは、本当に残念。明日も雨かもしれないので、決勝で良い結果を得るチャンスが私にあると思う」

パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「こんなに悪い結果になるとは、もちろん思っていなかった。昨日から今日のフリー走行3回目までは、クルマは2台とも問題なく、とてもスムーズに来た。セットアップは適切にやったが、見ての通り、予選では変わりやすい天気に手こずった。グロックは、予選第1セッションでの、スーパーソフトタイヤを履いた走行中、後輪をロックさせ、トゥルーリは、予選第2セッションでウェットタイヤからドライタイヤに替えるタイミングが1周遅すぎた。今季私たちが維持している調子の良さを考えれば、あまりにも今日の予選結果は悪い。しかし、レースでは何が起きるか分からない。天候が悪い場合に備えてセットアップを準備したが、明日も雨が大きく決勝を左右するかもしれない」

新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「天候に翻弄され、思いもしない予選結果になってしまった。午前のフリー走行の状況から2台揃って最終予選進出を確信していただけに、残念で仕方がない。予選第1セッションのティモ、予選第2セッションのヤルノとも最後のアタックが天候に左右されてしまった。しかしクルマの状態は悪くなく、また明日も不安定な天候との予想もあり、フレキシブルな戦いで入賞、ポイント獲得ができるように頑張る」


関連のニュース