ARTA Project プレスリリース
SUPER GTシリーズ第6戦鈴鹿サーキット
予選
ARTA NSX、5番手グリッドから表彰台を狙う
ARTA Garaiyaもノックダウン予選を勝ち抜き6番手
■GT500
SUPER GTシリーズは盛夏の鈴鹿サーキットで争われる伝統の一戦、『ポッカGTサマースペシャル』を迎えた。第6戦の舞台となる鈴鹿の予選日の天候は曇りで、搬入日に比べれば幾分涼しくファンにとっては観戦しやすい気候となった。第5戦スポーツランドSUGOでは、不運なパンクからポジションを落とす結果となったラルフ・ファーマン&伊沢拓也のARTA NSXは、この一戦に捲土重来を期し挑む。迎えた午前10時40分からの公式練習では、ファーマンが乗り込みコースイン。ニュータイヤを2セット使用し、コンパウンドを比較。マシンのバランスも良好で、伊沢に交代してからも好調を維持し、1分57秒649のベストタイムで5番手につけた。
今回の予選はノックダウン型式で争われ、3つに分けられたセッションのうち、セッション2で走行したドライバーはセッション3で走行できないレギュレーションになっていたが、チームはセッション3進出の手応えを得ていたため伊沢をセッション1、2でアタックさせる戦略を採った。セッション1ではファーマンがまず予選通過基準タイムをクリアした後、伊沢に交代。伊沢は期待に応え、セッション1は1分56秒360で3番手、セッション2では1分55秒838という4番手タイムをマーク。セッション3進出を果たし、ファーマンにバトンを繋いだ。
ファーマンは決勝に使用する硬めのタイヤを装着し、軽いオーバーステアに苦しんだものの、1分56秒214というタイムでNSX勢最上位となる5番手グリッドを獲得。両ドライバー、チームともマシンのフィーリングに確かな手応えを感じており、決勝での好結果を目指している。
●鈴木亜久里監督のコメント
「最終的にラルフは予選5番手だったけれど、マシンは乗りやすいと言っていたから調子は良いね。ウエイトが重い中では上出来だったんじゃないかな。伊沢も今年初めてニュータイヤでアタックしたけれど、なかなか良いタイムを出したと思う。明日は長いレースだけど、ミスをしないように、自分たちのやれることを正確にやれば自ずと結果がついてくると思う」
●佐藤真治エンジニアのコメント
「走り始めからマシンのバランスは悪くないというコメントがドライバーからありました。セッション1、2を伊沢に任せたのは、伊沢はニュータイヤを履く機会が少ないからでした。セッション2の練習としてセッション1も伊沢に行ってもらったんですが、こちらの期待に応えてセッション3に残ってくれました。最終的にラルフは5番手でしたが、狙いどおりという結果ですね。ここまでは作戦どおりに来ているので、明日もこのまま行けばいい結果が残せると思います」
●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「今日はとてもいい予選日だった。5番手だけど、悪くないポジションだと思う。マシンは硬いコンパウンドのタイヤでも良いバランスだった。セッション3の時は少しオーバーステアだったけれど、本当に良いマシンに仕上がっているので、明日の決勝は楽しみにしているよ」
●伊沢拓也選手のコメント
「マシンのバランスはすごく良くて、僕はただプッシュするだけで良かったのでチームに感謝しています。僕自身ニュータイヤを履いてのアタックは昨年のもてぎ以来でしたが、ユーズドタイヤの時からバランスは良かったので、安心していました。このところうまくレースを走れていなかったので、セッション2でいいアタックができたことでアピールができたと思います。決勝は長いレースですが、ランキング争いをしているライバルよりも前からスタートできるので、ここで確実にポイントを稼いでおきたいです」
■GT300
前戦の第5戦スポーツランドSUGOでは、不運なトラブルにより苦しいレースとなった新田守男&高木真一のARTA Garaiyaだが、予選で見せた速さをそのままにこの鈴鹿に臨んだ。
午前10時40分からの公式練習では、車重に対応した新しいミシュランタイヤでトライし、予選とともに決勝を見据えたロングランを行った。序盤から上位につけていたARTA Garaiyaは、2分9秒261という7番手タイムで午前の公式練習を終えた。
迎えた午後のノックダウン予選では、高木がセッション1、2を、新田がセッション3を担当する作戦で臨んだ。高木は軟らかめのタイヤでアタックし、セッション1を2分9秒944という14番手タイム、セッション2を2分8秒161という2番手タイムで通過。決勝レースで使用するタイヤを装着し、新田がドライブしたセッション3では2分8秒917で7番手につけた。
予選後、ポールポジションを獲得したマシンに車両規定違反が見つかったため、ARTA Garaiyaはポジションをひとつ上げ、6番手から決勝レースに挑む。
●金曽裕人監督のコメント
「今日は作戦どおりにいった1日でした。あれだけ重いウエイトであのポジションを走ることができたし、タイヤもしっかりチョイスすることができた。明日の決勝日はトラブルが無ければ天候次第というところでしょうね。今回のレースではミシュランさんが作ってきてくれたタイヤの性能を披露できるとともに、理詰めで決めた作戦を組んでいるので、ドライバーがミスをしなければ良いポジションに行けると思います」
●新田守男選手のコメント
「ウエイトの割にはすごく頑張ることができた予選日でした。ロングランでもすごく良い感触を得ているので、明日の決勝レースでもチャンスはあると思います。ミスなく僕たちのパフォーマンスをみせることができれば、良い結果はついてくるでしょう。あとはタイヤのコンパウンドの温度域を読み間違えないようにすることが大事になってくると思います」
●高木真一選手のコメント
「朝の公式練習から、ミシュランタイヤのチョイスを進めながら、良いバランスで走ることができました。僕がアタックしたセッション1、2はソフトよりのタイヤを使うことができたので気にせずアタックができましたが、新田さんがアタックしたセッション3ではあれが限界だったかもしれません。ロングランの時のフィーリングは悪くないので、長い決勝でも後半実力を発揮できると思います。あとはなるべく慎重に、周りをしっかり見ながら戦っていきたいですね」
