2009年7月25日
ARTA Project プレスリリース
SUPER GTシリーズ第5戦スポーツランドSUGO
予選

ARTA NSX予選11番手、決勝で巻き返しを図る
ARTA Garaiyaは3番手グリッドを獲得

■GT500
 SUPER GT第4戦セパンから1ヵ月、シリーズは再び日本に戻り、杜の都仙台からほど近い緑豊かなスポーツランドSUGOで第5戦を迎えた。前日までの雨模様から一転、朝方をのぞけば快晴に恵まれたサーキットは、時おり汗ばむほどの暑さとなった。
 迎えた午前9時45分からの公式練習走行。ラルフ・ファーマン&伊沢拓也のARTA NSXは序盤から大きなトラブルもなく、1時間45分のセッションで43周を周回。ユーズドタイヤでのフィーリングも良く、1分19秒008というタイムをマークし、7番手につけた。
 公式予選がスタートした午後1時35分の段階で、気温は30℃、路面温度は40℃にまで上昇。ここでチームはニュータイヤを装着し、ファーマンがスーパーラップ進出を目指しアタックした。ところがユーズドタイヤ使用時に比べオーバーステアにマシンの状態が変化。ファーマンは午前の練習走行からコンマ7秒近いタイムアップを果たしたものの、他車がさらにタイムを縮めてきたために11番手にとどまり、スーパーラップ進出を逃した。しかし、マシンのフィーリングには手応えを感じており、明日の決勝では巻き返しを狙う。

●鈴木亜久里監督のコメント
「セットアップはそれほど悪くなかったけれど、タイヤチョイスが少し硬すぎたかもしれない。修正する時間も少なかったし、ちょっと失敗だった。ドライバーふたりは悪くないと思う。ふたりとも十分経験があるからそのあたりは任せている。決勝は天気がどうなるか分からないが、淡々とレースをして、とにかくチャンピオンシップで取りこぼしのないようにしていきたい」

●佐藤真治エンジニアのコメント
「予選でタイムが伸び悩んだ原因がマシンなのか、タイヤなのかまだ問題は分かりませんが、NSX勢が全体的に予想よりも他メーカーに負けていたかな、というイメージです。朝の走り出しからそれほど大きな問題はなくて、予選のユーズドタイヤの時もドライバーのフィーリングは悪くなかった。それが予選用にニュータイヤを履いた時から、急にオーバーステアになってしまいました。まだ原因は解析できていないのですが、ユーズドでのバランスは悪くなかったので、決勝はもっと解析を進めればいけると思います。決勝は天候が分かりませんが、できれば降らないでほしいですね。ただ、予選ポジションがポジションなので、雨が降った方が面白くなるかもしれません」

●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「予選はちょっとオーバーステアで恐かったね(苦笑)。バランスは朝からずっと良かったけれど、選んだタイヤのコンパウンドが硬すぎて、マシンがオーバーステアになってしまった。でも、決勝では良いリザルトを得るチャンスはあると思うし、サプライズを起こしてみせたいと思っているよ」

●伊沢拓也選手のコメント
「マシンはそれほど悪い雰囲気ではなかったです。ウエイトが少し重い状況でしたが、スーパーラップにはいけるとは思っていました。でも他のクルマが思ったよりタイムの上がり幅が多かったですね。ただ、NSX勢の中ではそれほど悪い成績ではないと思います。決勝はコンディションがどうなるか分かりませんが、このサーキットはいろいろなアクシデントが起きるので、最後まで走り切れればと思っています。他のランキング争いをしているライバルが予選上位に来ているので、そこには離されないようにしたいですね」

■GT300
 前回の第4戦セパンでは、新たな性能調整に苦しみつつも粘りのレースでポイントを獲得したARTA Garaiya。しかしチームは、ウエイト積載量を増やす代わりに、エアリストリクターの径を大きくするという作戦でこの第5戦SUGOの予選日に臨んだ。
 その改良が見事に功を奏し、公式練習走行で新田守男&高木真一は1分25秒973という3番手タイムをマーク。さらに、午後1時35分からの公式予選でも1分24秒701というタイムでスーパーラップ進出を果たした。
 スーパーラップでは、SUGOを得意とする高木がアタックを担当し、FIA-GT規定のトップ2台のマシンをのぞけばトップにあたる1分24秒391というタイムで3番手グリッドを獲得。明日の決勝での上位フィニッシュを狙う。

●金曽裕人監督のコメント
「今回は、手堅い作戦でいった前回のセパンとは真逆のトライをしました。車重1354kgで、リストリクターを大きくしました。ある意味男らしい作戦ですね(笑)。この作戦ができたのは、高荷重を得意とするミシュランタイヤのおかげですね。決勝レースでは、今日のような一発を狙う走りはできないかもしれませんが、最低でもチャンピオンシップを争うチームよりは前の順位でゴールしたいと思っています」

●新田守男選手のコメント
「これまでとはまた違ったパワー重視の作戦をとったのですが、予選ではそれがうまくいきましたね。ただ、予選まではなんとかなりましたが、決勝ではこの重さなので、正直まだ不安な部分はあります。このSUGOは昨年優勝を飾っているので、今年も優勝を狙って頑張っていきます」

●高木真一選手のコメント
「マシンをあまり軽くせずに、パワーを上げていく作戦でしたが、このサーキットはすごく高荷重なので、そこをミシュランタイヤがうまく支えてくれました。GT500クラスの成績を見ても分かると思いますが、ミシュランはこういった高荷重のサーキットをすごく得意としています。そういった作戦がすごく良かったですね。ただ、決勝ではこの重さでSUGOを走ったことはないので、ドライになった場合タイヤをうまくもたせないといけません。重いマシンをいつも支えてくれているタイヤですが、今日も助けてもらえましたね」

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