ライアン・ブリスコーがポールポジション獲得
武藤英紀は11番グリッド

2009年8月8日(土)
予選
会場:ミッドオハイオ・スポーツカー・コース(全長2.258マイル)
天候:曇り
気温:26℃

 ミッドオハイオ・スポーツカー・コースは、アメリカ東部オハイオ州の州都コロンバスから北北東へ約50マイル進んだ位置にある。緑豊かな丘陵地帯に作られただけあってコースは起伏に富み、低速から高速までバラエティ豊かなコーナーを備えている。

 マシンセッティングが難しく、かつ高度なドライビングスキルも求められるチャレンジングなコースで行われた予選は、それまでの雨によりウエットコンディションでの戦いになるものと見られていた。しかし、第1ステージにグリーンフラッグが振り下ろされる前までに路面は何とか乾き切り、出場21台は3段階で実施される予選に臨んだ。

 最終ステージまで残った上位6人のドライバーによる戦いでは、ポイントリーダーのライアン・ブリスコー(Team Penske)が1分6秒6814をマークし、ポールポジションを獲得した。今季3度目、キャリア7度目のポールである。0.0193秒の差で予選2番手となったのはジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)で、予選3番手はスコット・ディクソン(Target Chip Ganassi Racing)だった。

 武藤英紀(Andretti Green Racing)は、第11戦エドモントンに続いて予選第2ステージへの進出を果たした。最終ステージまで上がることはできなかった武藤だが、決勝レースを見据えてマシンのセットアップを着々と進めており、予選11番手で6列目イン側から決勝はスタートを切る。

 今回のレースから、ロバート・ドーンボスはNewman/Haas/Lanigan RacingからHVM Racingへと移籍し、E.J.ヴィソのチームメートとなった。そして、Newman/Haas/Lanigan Racingの06号車にはオリオール・セルビアが搭乗する。また、急きょ欠場することとなったマリオ・モラレス(KV Racing Technology)の代役として、同チームで今季4戦を戦っているポール・トレイシーが起用されている。

 また、日本で開催される第16戦ブリヂストン インディジャパン 300マイルに、2004年から4シーズンに渡ってインディカー・シリーズを戦った松浦孝亮がConquest Racingからスポット参戦することが先週発表された。春先に明らかにされている通り、ロジャー安川がDreyer & Reinbold Racingから出場するため、フル参戦の武藤と合わせ、今年のインディジャパンには3人の日本人ドライバーが出場することとなった。

ライアン・ブリスコー(ポールポジション)
「ミッドオハイオは走っていて本当に楽しいコースだ。グリップの高いオプショナルタイヤも走りをエキサイティングなものにしていたと思う。予選前に雨が降ったこともあり、路面のコンディションはプラクティスまでと異なっていた。マシンのバランスが変化し、予選は難しさを増していた。そうした中でポールポジションを獲得できたのは、優れたエンジニアとメカニックたちがすばらしいマシンを用意してくれたからだ」

ジャスティン・ウィルソン(2番手)
「マシンの調子は非常によかった。チームの一人ひとりがやるべき仕事を完ぺきにこなしてくれていた。ポールポジションは獲得できないとしても、フロントロー・グリッドをぜひとも確保したいと考えていたので、2位は悪くない結果だ。しかし、あれだけわずかなタイム差で逃したポールポジションだけに、悔しさは大きい。明日の決勝はワトキンス・グレン戦と同じになることを願っている。あのレースも我々は予選2番手からのスタートだった」

スコット・ディクソン(3番手)
「予選で最速ラップを記録することができたが、そのベストが第2ステージでのものだったためにポールポジション獲得はならなかった。その点はとても悔しいが、現在の予選システムは、どのタイヤを、どのタイミングで、いかに使うかという作戦面も含めた戦いなのだ。しかし、ベストのタイムを出したことが証明する通り、我々のマシンは勝てるものに仕上がっている」

武藤英紀(11番手)
「ミッドオハイオは7月にテストで走ることができていたこともあり、エドモントンに続いて予選第2ステージに進むことができました。しかし、エドモントンの時よりも、今回は断然いい戦いを見せることができています。プラクティスと予選を走る中で、ハードとソフトの両タイヤが持つ性能に対する評価もしっかり行うことができました。明日のレースでは、作戦もうまく使って戦いたいと思います」

エリック・バークマン|HPD社長
「プラクティスの後に雨が降り、予選が雨になる可能性もあった。ロードレースではウエットコンディションでの戦いもある。もし、今日の予選がそうなっていたら、面白い結果をもたらしてくれていたかもしれない。結果的には、ドライコンディションでの予選となったが、今回も非常にタイム差の小さい、激しい戦いとなっており、実にエキサイティングだった。第1ステージから第2ステージに進めるか否か、さらに最終ステージに進めるか否かが僅差で決していた。そしてもちろん、ポールポジション争いもそうした激戦になっていた。明日の決勝も白熱したバトルとなるに違いない」

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