'09 S-GT RD-3富士予選レポート:速報

5月3日 天候:晴れ 気温:20℃ 路面温度:34度(予選開始時)

 スーパーGT2009年シリーズは、富士スピードウェイで第3戦を迎えた。本山哲&ブノワ・トレルイエのコンビにとっては、昨年タイトルを決めた舞台への凱旋となる。

 今季開幕2戦はいずれもアクシデントに見舞われ、未だノーポイントのMOTUL AUTECH GT-R。2連覇を達成するためには、ここでなんとしても悪い流れを断ち切り、結果を出さなければならない。午前中に行なわれた1時間半の練習走行では、序盤から本山が精力的にラップを重ねセッティングを煮詰めていく。そしてトータル20周を走りこんだ結果、富士を得意とするSC勢2台に続く3位をマーク。まずは2戦連続のポールポジション獲得に向け、上々のスタートを切った。

 この日の富士は行楽シーズンに相応しく朝から晴天に恵まれ、午後1時40分開始の公式予選はドライコンデションで行なわれた。今回の予選も第2戦に続き、本山がアタッカーをつとめることになった。

 最初に行なわれた30分間の混走時間帯では、前戦と同様にブノワがまず基準タイムをマークした後、本山がニュータイヤでコースイン。ファーストアタックをまず1'37.340とすると、翌周には1'36.377をマークし早くも2位に浮上する。その後も周回を追うごとにタイムを削っていった本山は、混走時間帯でのベストタイムを1'36.088まで伸ばしクラス3位につける。そして、アタック合戦の本番となる10分間の占有時間帯でも、本山はSC勢を寄せ付けずセッションをリード。1アタックのみで1'34.773をたたき出しトップに浮上すると、そのまま最後まで守りきり、暫定首位でスーパーラップ進出を決めた。

 午後3時20分よりスーパーラップが開始。本山のアタック順は8台中最終となる。予選終了頃から富士には冷たい風が吹き始め、時間が経つごとに路面温度は下がる一方であったが、明日のレースのことを考えれば柔らかめのタイヤをチョイスするわけにも行かない。

 この日のスーパーラップは各マシン、冷えた路面の中“どうタイヤを温めることが出来るか"の勝負となる。本山のアタック順を迎えた時点でのベストタイムは1'34.694。本山はアウトラップで入念にタイヤに熱を入れると、アタックを開始する。そしてセクター1、2と、いずれも僅差ではあるがリードを築くと、セクター3でもそのリードを守り、2位をコンマ07秒差の1'34.622で振り切り、見事に2戦連続のポールポジションを獲得した。

 GT-R勢には不利と思われていた富士でポールを獲得したことで、流れを取り戻しつつある本山と1号車。しかし「レースを終えるまで、喜ぶのは控える」と、あくまで慎重を期す本山。タイトル争いの舞台へ一刻も早く駆け上るために、どうしても優勝が欲しいこの第3戦。明日も、皆様の熱い応援をお願いいたします。

本山選手のコメント
「朝の走りだしから調子が良かったので期待はありました。富士も事前テストがなかったので、タイヤチョイスもセットアップも難しかったのですが、アタックの時はとにかくタイヤのウォームアップに気をつけて、あとはブノワのアドバイスもあってうまくまとめることが出来ました。レースでは、今回こそきちんとゴールしたいと思います。何事もなければ最後までトップを守れるはず。トップを快走したまま無事レースが終えられるよう、明日も皆さんの応援をお願いします。」

本日のレースクイーン

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