アウディは3日、新たにプロ・アマ問わず、ヨースト・レーシングがメンテナンスするアウディR8 LMS GT3でニュルブルクリンク耐久シリーズに参加できるレース体験プログラムを行うと発表した。

 日本ではル・マン24時間やル・マンシリーズのプロトタイプ、DTMにおけるA4でのレース活動が知られるアウディのモータースポーツ活動だが、09年には新たにR8 LMS GT3をデビューさせ、FIA GT3選手権、ADAC GTマスターズ、そしてニュルブルクリンク耐久シリーズ(通称VLN)やニュル24時間で数々の表彰台を獲得しトップクラスのGTマシンとなり、多くのファンやメディア、自動車関係者の注目を浴びた。

 そのアウディは、プロ・アマ問わず世界中の一般のレーシングドライバーにも広く門戸を開き、実際にR8 LMS GT3を用いてニュルブルグリンクで開催されるレースに参戦できるレース体験プログラムを開始することになった。レースサポートは、ル・マン24時間でアウディワークスとして数々の優勝を経験してきた名門チーム、ヨースト・レーシングが担当。ドライバーの希望によっては、憧れのプロドライバーとコンビを組んでレースに出ることも可能とのこと。

 ヨースト・レーシングでは、2010年は2台のR8 LMS GT3で4月24日から計6戦のVLNに参戦し、また他にもイベントの開催を予定。レース出場規定を満たしていないドライバーのためには、ベルリン近郊のドライビングセンターにおいて、ライセンス取得のためのドライビングトレーニングまで行うというパッケージも用意されている。

 アウディ・モータースポーツのヴォルフガング・ウルリッヒ代表は、「このような一流のマシンとチームで、対一般顧客のレースイベントを行っているのは恐らくアウディが唯一の自動車メーカーだろう」と語っている。

 昨今の自動車業界の不況下のさなかにも販売台数を順調に伸ばし、昨年は創設100周年を迎えたアウディ。R8 LMS GT3にアウディのワークスドライバーを投入した昨年のニュル24時間参戦は、非常に有効的なプロモーション活動であり、不況にあえぐ自動車業界に活気を与え、先導するポジションを得たと言えよう。

 ル・マン24時間で数々の優勝を誇る世界のトップチームから、高性能なGTカーであるR8 LMS GT3でVLNに参戦できることは、日本のドライバーにも非常に魅力的なプログラムに違いない。果たして日本からの挑戦者は現れるのだろうか?

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