GTアソシエイションと富士スピードウェイは2日、9月20〜22日に開催されるアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第2戦富士に参戦するスーパーGT300クラス車両を発表した。11台のGT300車両が参戦する。
今年から全4戦で始まったAsLMSは、2012年8月にスーパーGTと提携を結んでおり、GT300クラスの車両が参戦できることになっている。AsLMSにはFIA-GT3規定車両が参加できるGTCクラスが存在しており、同じくFIA-GT3車両と同一レベルとなっているGT300車両は独自のSGTクラスが設けられることになったものの、実質的にGTCと競り合うことになる。
このAsLMS第2戦には、GT300車両はスーパーGT参戦時の仕様で参戦することができるほか、AsLMSとスーパーGTのコラボレーションの一環として、SGTクラスの1位から10位までの入賞車に、スーパーGTシリーズポイントが付与される。
これはタイトル争いを展開するGT300チームにとっては貴重な「ボーナスポイント」となる一方で、同日鈴鹿サーキットではWTCC世界ツーリングカー選手権と併催でスーパー耐久が開催されることもあり、S耐参戦ドライバーを抱えるチームにとっては悩みの種でもあった。実際、今回の発表までにさまざまな検討が為されてきたようで、最終的に発表されたGT300チーム11台の顔ぶれを見ると、第5戦終了時のランキング1位〜6位がすべてエントリーしており、タイトル争いに向け貴重なレースと捉えられていることが伺える。
発表された11台の顔ぶれを見ると、ホンダCR-Z GTが2台、スバルBRZ GT300が1台とJAF-GTは3台がエントリー。また、GAINER、OKINAWA-IMP RACING、LEON RACINGとランキング上位につけるメルセデスベンツSLS AMG GT3の名も見える。
「アジアン・ル・マン・シリーズ富士に、今回スーパーGT車両が参加してくれることを大変喜んでいる。スーパーGTの車両とレースの素晴らしさは世界中に知られており、その参加は、我々の発展に貢献し、国際的な耐久レースであるアジアン・ル・マンというイベントをより一層高めてくれるだろう」と語るのはAsLMSのマネージング・ディレクターであるマーク・トーマス。
SGTクラス以外のエントリーはまだ明らかにされていないが、第1戦インジェにはLMP2が2台、GTCにはチーム・タイサン剣エンドレスのフェラーリ458が1台、GTCには6台がエントリーしていた。今回GT300車両が11台エントリーすることにより、富士戦は20台近くの台数が集まることになりそうだ。