フォース・インディアのチーフオペレーティングオフィサー、オットマー・サフナウアーが、アストンマーチンとの提携は少なくとも今年は実現しないと認めた。しかし今も交渉を継続しており、プランが完全に消滅したわけではないという。
昨年10月、アストンマーチンがフォース・インディアと提携し来年F1に参入することを検討していると報じられた。このパートナーシップが実現すれば、フォース・インディアは「アストンマーチン・レーシング」に改名してF1に参戦することになると考えられていた。
しかし12月、アストンマーチンは株主からの同意が得られずにいるという報道がなされ、マーケティングおよびコミュニケーション部門の責任者サイモン・スプロールは結論は1月に出すと発言。CEOであるアンディ・パーマーは、「我々にはF1に投資するだけの予算がない」としてF1参入に否定的なコメントをしていた。
サフナウアーは、プランが棚上げされ、少なくとも今年は実現しないと認めた。
「2016年には実現しないと思う。だが交渉は続けている」とサフナウアー。
「アストンマーチンのような企業がフォース・インディアと交渉し、我々のパートナーとしてF1に参入したいと考えてくれるのは嬉しいことだ。だがまだ話は決着していない」
「彼らはたくさんの取り組みを行っており、マシンのラインアップは移り変わる。立派な企業であり、今後素晴らしい時代を過ごしていくはずだ。いつ彼らがF1をマーケティングツールとして選ぶのかは誰にも分からない」
「2016年には実現しないと思う。だがその先に関しては可能性は残っている」
「彼らにとってF1の活用の仕方は何倍にも広がっていくだろう。そういう目的においては先のタイミングで行う方がいいのだ」
サフナウアーはプランが消滅したわけではないため失望はしていないと語った。
「我々はこの件を話し合い、優れたビジネスプランを推し進めたいと思っていた。短期間においてこれを実現させることを目指していた。だがこれが長い時間をかけて実現するのであれば、失望するだろうか? そんなことはない」
「短期間で実現する方が好ましいか? 我々は今もそれを目指している。今後、たとえば2017年から実現する可能性はまだあるのだ」
「今も彼らとは話をしている。このプランは完全に終わったわけではない」