2012年からWTCC世界ツーリングカー選手権に、フォード・フォーカスで参戦を開始したチーム・エーオンだが、2013年には参戦しないのではないかという情報が複数のヨーロッパメディアで報じられている。
チーム・エーオンは、長年イギリスツーリングカー選手権(BTCC)に参戦してきたアリーナ・モータースポーツが母体となっているが、TouringCarTimesによれば、イギリスのリトルハンプトンに拠点を置くアリーナは、イギリスの企業登記局によってすでに活動を行っていない企業として、登録を抹消されているという。
アリーナは段階的に、チームを所有していたカプシカム・モータースポーツグループによって縮小されており、同様にカプシカムが所有しているシングルシーターの名門、カーリン・モータースポーツへ集中、アリーナから昨年WTCCにデビューしたトム・チルトンの弟で、マルシャから今季F1にデビューするマックス・チルトンに関するプログラムに資金を集中していくという。
カプシカム・モータースポーツグループは、トム・チルトンと弟マックスの父であり、エーオンの副会長であるグラハム・チルトンが所有するプライベートオフィス、カプシカムLLCの傘下にある。マックス・チルトンのF1デビューに向け、WTCCでの活動は終了する方向で展開していくことになりそうだ。
昨年、トム・チルトンとともにWTCCにデビューしたジェームス・ナッシュはすでにバンブー・エンジニアリングに移籍が決定している。なお、フォードがWTCCに継続して関与していくかどうかについては、1月のデトロイトショーで発表されると報じられている。