ルノーのフェルナンド・アロンソが、元チームメイトのネルソン・ピケがチームを離脱したのは、チームとの関係において人間的な面で不満を抱えていたからであろうとの考えを語った。
ピケはハンガリーGP後にチーム離脱を発表、辛らつな言葉でチーム代表であり自らのマネージャーでもあるフラビオ・ブリアトーレを批判した。ルノーチームはそれについては反応を示さず、今週になってピケの離脱とロメイン・グロージャンの起用を正式に発表した。
「僕はずっとネルソンといい関係を築いてきた」とアロンソは、母国スペインのバレンシアで開催されるヨーロッパGPの木曜記者会見において語った。
「彼はとてもいいドライバーだし、人間としても素晴らしい。彼には才能があると思うので、今後F1でもっとチャンスが訪れるはずだよ。でも、何かがうまくいかなかったのだろう。チームとの関係とか何かそういうことがね。技術面の話をすると、僕らは常に同じマシンを使っていたと思う。この夏の間、いろいろな情報が飛び交っていたから、このことははっきりさせておかなければならない。でもその他の面、チームとの間の人間的な要素において、彼はチームやら何やらにあまり満足できず、苦労したのだろう」
「2003、2004年に自分がチームにいた時のことを思い出す。F1の世界に入って、チームに対して100パーセントの信頼を寄せ、完全に満足するというのは、簡単なことではない。残念ながらネルシーニョは、いろいろな問題の中で、こういう問題にも直面していたのだろうと思う」
アロンソはまた、新たなチームメイト、グロージャンにとっては、今回のF1デビューは将来において大きなチャンスになるだろうと述べている。
「僕らはロメイン(・グロージャン)を新たに迎える。F1の世界に入り、それほど大きなプレッシャーがかからない状態でF1にデビューできるのは、彼にとって素晴らしいチャンスだと思う。将来に向け、来年に向けて、今年走ったすべてのレースが、彼のF1キャリアを確立するための大きなチャンスになる可能性があるんだ」
「繰り返しになるが、ネルシーニョの活躍を祈っている。それから、ロメインがこれからのレースでいい仕事をし、僕らのコンストラクターズ選手権の戦いにおいてポイントを加算するために貢献してくれるよう期待している。僕らは今コンストラクターズでちょっと遅れをとっているからね」
