フェラーリのフェルナンド・アロンソは、トルコGPはシーズンここまでの中で最悪のイベントだったと認めた。タイトル争いはまだ終わったわけではないというアロンソだが、自分たちは早急に対策を講じる必要があると述べている。

 トルコはフェラーリにとって800戦目という節目のグランプリだったが、フェリペ・マッサは予選8位から7位フィニッシュ、アロンソはQ3に進出できず予選12番手、決勝では8位にとどまった。

「トルコGPは間違いなく今季最悪のイベントだった」とアロンソ。
「僕らのパフォーマンスレベルはマクラーレンやレッドブルに比べて単純に低かった。予選では、それまでは僕らより下に位置していたチームとの戦いにも苦戦するほどだった。僕はQ3に進出できず、それがレースに影響した。12番手グリッドスタートでは、やれることはそれほど多くはない」
「日曜にはできる限りのことをやった。ダメージリミテーションのレースをし、それに成功したと思う。1周目にはポジションをキープした。グリッドがコースのダーティーな側だったので、それは簡単なことではなかった。その後、ピットストップ戦略によっていくつかポジションを上げた」
「(でも)その後、“トレイン”の後ろを走ることになった。2台のメルセデス、2台のルノー、2台のフェラーリが連なって走った。僕らはほぼ同じペースだったので、オーバーテイクはかなり難しかった。まず、終盤にチャンスをつかめるようにタイヤを労わらなければならなかった。実際に(ビタリー・)ペトロフはタイヤが僕より苦しくなっていたので、それを利用して残り4周の段階でオーバーテイクを仕掛けることができた」

 その際に2台は接触し、ペトロフはタイヤがパンクしてしまったが、アロンソもタイヤにダメージを負ったという。
「オーバーテイクの際にホイールリムにダメージを負った。幸い僕は問題なく完走し、ポイントを獲ることができた」

 アロンソは、フェラーリの開発能力は高く、これからでも巻き返せると述べている。
「フェラーリの800戦目のグランプリをふさわしい形で祝うことができず、残念だ。でもイスタンブールでは僕らは十分な速さがなかった。すぐに対策を講じなければならない」
「タイトルの行方はまだ決まっていない。まだ目指せる余地がある。僕はランキング4位で、トップから14ポイント差だ。去年のポイントシステムなら、差はたったの4点だった。そうはいってもマシン開発を大きく進めなければならないのははっきりしている。最初の4戦ではライバルたちと同等のペースを持っていたのに、ヨーロッパラウンドに入ってからは後れをとってしまった」
「フェラーリを相手に戦っていた時、彼らの対応能力には感心していた。彼らはシーズンを通しておそらくベストの開発を行っていた。今も同じ人々が働いているのだから、今年も同じことができない理由はない。僕は自分のチームを信頼している。そして僕ら全員が共有している、勝ちたいという意志を信頼している」

 アロンソは第9戦のバレンシアではフェラーリは大きなアップデートを持ち込む予定であるとして、これに期待している。
「バレンシアにはパッケージを大きくアップデートするので、かなり前進できるはずだ。でもカナダで状況は変わると信じている。モントリオールサーキットはF10の特徴に合っているから、間違いなく競争力は向上すると思う」
「今シーズンの僕らの目標は、マクラーレンやレッドブルと表彰台争いをすることだ。元いたルノーに対して敬意を抱いてはいるけれど、ルノーの1台と8位争いをすることが僕らの目標ではない。戦力図は1戦ごとに変化しうる。モナコでは僕らには優勝争いをする力があったんだ。僕らはパフォーマンスを向上させなければならない」

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