2012年F1第9戦イギリスGPの公式予選は、フェラーリのフェルナンド・アロンソが今季初のポールポジションを獲得した。ザウバーの小林可夢偉は12番手に終わった。
名物のブリティッシュウエザーで悪天候に見舞われた今週末のシルバーストン。この日は午前中のフリー走行こそドライコンディションで行われたものの、現地時間13時から始まった公式予選は再びウエット路面となり、予選2回目のQ2では90分近くにわたって赤旗による中断が起きた。
そんななか、決勝のトップ10グリッドを争うQ3に進んだのは、レッドブルとフェラーリ、ロータスの各2台とマクラーレンのルイス・ハミルトン、メルセデスのミハエル・シューマッハー、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ、ウイリアムズのパストール・マルドナドという10台。
一方、イエローフラッグによる不運に見舞われたマクラーレンのジェンソン・バトンはQ1で敗退、ザウバーの可夢偉もQ2再開後のタイヤ選択を誤ったことが響いて12番手に終わった。
雨は止んだものの、引き続きウエット路面で争われたQ3では、終盤立て続けにトップタイムを更新したフェラーリのアロンソがセッションを優位に進めるも、チェッカーを前にレッドブルの2台がアロンソを上回るペースを見せ、逆転ポールに期待がかかった。しかし、レッドブルの2台はいずれも最終セクターで遅れをとり、マーク・ウエーバーが2番手、セバスチャン・ベッテルはアロンソとともに好タイムを刻んだミハエル・シューマッハーに阻まれ4番手に終わってしまう。
この結果、アロンソは2010年シンガポールGP以来となる通算21回目のポールポジションを獲得。2番手ウエーバー、3番手シューマッハーとなり、5番手以下はフェリペ・マッサ、キミ・ライコネン、マルドナド、ハミルトン、ヒュルケンベルグと続き、Q2でグラベルにコースオフしたロメイン・グロージャンはタイムを記録することができなかった。
なお、前戦のペナルティがある12番手の可夢偉のほか、9番手につけたヒュルケンベルグとQ1の107パーセントタイム外に終わったシャルル・ピックは、それぞれギヤボックス交換による5グリッドの降格が決まっている。