中国GPでピットレーン入口前でフェルナンド・アロンソがフェリペ・マッサをアグレッシブにオーバーテイクしたことでふたりの関係が悪化しているという報道を、両者が否定した。
中国GP後、火山噴火の影響で空路がまひする中、ふたりはフェラーリ関係者と共に上海からニースに飛んだ。モナコに住むマッサはそこで家族と合流、アロンソはニースから自宅のあるスイスに向かった。
しかしその前に一部報道についてふたりはコメントを発表、それをフェラーリの公式ウェブサイトが掲載している。
「よくあることだが、問題を起こそうとしている人たちはいつもいるものだ」とマッサ。
「僕とフェルナンドの間の関係はこれまでと変わらない。ひとつのオーバーテイクの行為によって関係が変わるということは絶対にないよ。レース後、何が起こったのかはもうすでに説明したし、またそれを繰り返しても意味はないと思う。でも僕の説明を理解したがらない人間がいるんだ」
「フェルナンドと話をしたかって? もちろん。レースの時に毎日話しているが、それと全く同じように話したよ。ふたりともフェラーリが僕らドライバーに対して何を望んでいるのか、僕らがコース上で何をしなければならないのかを、ちゃんと理解している」
一方のアロンソは、騒ぎ立てたい人間がいるようだがフェラーリチームがそれによって影響を受けることはないと主張している。
「自分が言われたことに驚いている。すでに上海で話したけれど、この一件が混乱を引き起こしたのは、チームメイト同士の間に起きたからというだけのことだ。もし相手のマシンがグリーンだったりグレーだったりしたら、皆であの追い抜きを喜んだだろう。でも今回は論争が起こり、こうやって時間をとられている。でも何も言うことはないよ。フェリペと僕はレースをしているんだ。僕らはチームの利益が最も重要であるということを理解している。どう行動すべきかは分かっており、それは序盤の数戦でもすでに証明している。チーム内に問題が発生するようなバトルではなかった。それは経験で分かっている。大騒ぎしたい人間がいたとしても、それがフェラーリのスピリッツを損なうことなど絶対にない」