バレンシアでのF1合同テストは、月曜から水曜の平日に行われたにもかかわらず、7チームの新車走行、ミハエル・シューマッハーの復帰、フェルナンド・アロンソのフェラーリデビューなどといった見所がたくさんあったため、3日間合計の観客数は約56,000人に上った。
フェラーリ、マクラーレン、メルセデス、ウイリアムズ、BMWザウバー、トロロッソ、ルノーの7チームが新車を初めて公の場で走らせる機会となった今年初のシーズンオフテストには、各国のメディアや地元スペインの観客が多数訪れた。取材陣の数はおよそ300人、グランドスタンドには3日間合計で約56,000人の観客が入り、特にアロンソが初めてフェラーリを走らせた最終日だけで36,000人もの観客がサーキットを訪れた。このため、周囲の道路はサマーホリデー時期並みの渋滞に見舞われたという。
シューマッハーの復帰というビッグイベントもあったものの、やはりスペインでの一番の注目はアロンソのフェラーリデビューにあり、スタンドには数々の横断幕も見られた。アロンソは予想以上の数のファンが訪れたことに感激している。
「たくさんのファンの皆さんが来てくれるんじゃないかと思ってはいたけれど、ここまでとは思わなかった」とアロンソ。
「週の真ん中だというのに、これほど大勢の人たちがグランドスタンドにいるのを見て、信じられない思いだった。僕にとって特別な日だよ。ついに深紅のマシンに初めて乗ることができたし、それに、ここにも来てくれたけど、父の誕生日でもあるんだ。今日の127周の1周1周を楽しんで走った」
アロンソはこの日F10を初めてドライブ、1分11秒470という、3日間のテストの総合トップとなるタイムをマークし、ファンを喜ばせた。
次回のテストは、2月10日、ヘレスでスタートする。