ポコノで開催されているIZODインディカー・シリーズ第11戦。6日に行われた予選は、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)が今季2度目となるポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(AJフォイト)は、8番手を獲得し、3列目から決勝レースに挑む。

 ポコノ・レースウェイでのインディカー・レース開催は1989年以来となる。その予選でポールポジションを獲得したのは、地元ペンシルベニア州出身のマルコ・アンドレッティだった。木曜日のオープンテストで最速タイムを出し、今日のプラクティスでも最も速かったマルコが、予選でも実力をフルに発揮。

 3番目にコース・インするや2周平均221.273mphを記録し、誰もこの数字を破ることはできなかった。もちろんコースレコード樹立でのポール獲得だ。祖父マリオ、父マイケル、どちらもポコノでのポール獲得経験者で、親子三代でのポコノ・ポール獲得という珍しい記録も今日樹立された。

「地元のコースでポールを獲れて嬉しい。ポコノはインディカーがレースを行うのにピッタリの素晴らしいコースだ。ドライビングが難しく、本当にチャレンジングなところが気に入っている。明日のレースはとてもエキサイティングなものになるだろう」とマルコ。

 予選2番手は220.892mphをマークしたライアン・ハンター-レイ。予選3番手は220.431mphのジェイムズ・ヒンチクリフで、3ワイドでスタートが切られるポコノで、アンドレッティ・オートスポートがフロントローを独占した。残念ながらアンドレッティ・オートスポートの4人目、EJ.ビソはアタック1周目に4番手につけるスピードを出していながら、2周目のターン1でクラッシュし、アンドレッティ・オートスポートによるトップ4独占は逃してしまった。

 1チームによる3台のフロントロー独占は1988年のインディ500で、チーム・ペンスキーが記録して以来となる。その88年はリック・メアーズがポールを獲得し、ダニー・サリバンが予選2番手、アル・アンサーが予選3番手だった。

 2列目イン側スタートとなる予選4番手にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がつけ、予選5番手はトニー・カナーン(KVレーシング)。予選6番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。インディ500ウイナーで、ポコノではトリプルクラウンの賞金ボーナスが懸かるカナーンを、ペンスキー・コンビがサンドイッチにするのがグリッド2列目だ。今回もシボレー軍団が強く、予選トップ6を独占した。

 ホンダ勢トップの7番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。「予想通り、シボレーより数マイル遅かった」と彼のコメントは辛辣だった。「しかし、レース用の僕らのマシンは非常に仕上がりがいい。シボレー勢相手でも勝負ができるはずだ」とも彼は語った。

 予選8番手でホンダ勢では2番手を獲得した佐藤琢磨。「トップ10に入れたのは嬉しいことです。自分たちとしては、マシンの力をフルに引き出すことができた、納得の行く予選でした。レースが楽しみですね」と琢磨は自信を覗かせていた。

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