存続の危機がささやかれているイギリスGPだが、バーニー・エクレストンがサイモン・ジレットのドニントン・ベンチャーズ・レジャーLtd(DVLL)からプロモーション権を買い取る形で救済するのではという推測がなされ、一方で英国政府が支援を行うとのウワサも出てきている。

 2010年からイギリスGPはシルバーストンからドニントンパークへと移ることが決定しているが、先週、サーキットオーナーのウィートクロフト&サン・リミテッドが、賃借料未払いによりDVLLに対して訴訟を起こしたことが明らかになった。
 F1開催に向けて1億ポンドの再開発プランが立てられたものの、資金元も明らかにならず、実現に対する懸念が生じていた。ジレットのビジネスパートナーであるリー・ジルは昨年去り、プロジェクトに出資する銀行は手を引き、建設計画の許可は遅れ、サーキットのレーシングライセンスは安全面の問題から発行されず、といった具合に、このところ問題が次々と発生していた。最近ではシルバーストンでの開催もウワサに上っている。

 そのエクレストンがイギリスGPの権利と負債をジレットから買い取るとのウワサが出てくる一方で、イギリスGP消滅を恐れた政府が支援を行うのではとの推測も生じている。ザ・ガーディアンは、英ビジネス大臣、ピーター・マンデルソンが、エクレストンと話し合いを持ったと報じている。

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