F1商業権所有者バーニー・エクレストンとシルバーストンの間で2010年イギリスGPの開催契約がいまだまとまらない中、ロス・ブラウンをはじめとするF1チーム代表たちが、イギリスGPを失うことはF1にとって大きな損失であり、何とかして存続させるべきであるとのメッセージを、エクレストンに向けて発した。

 ドニントン・ベンチャーズ・レジャーLtdが、来季からのイギリスGP開催契約を実行することができなくなり、エクレストンはシルバーストンの所有者であるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)との交渉をスタートした。しかし両者は金銭面で合意に至ることができずにおり、エクレストンは先週、その週の終わりまでにBRDCがオファーを受けなければ、来季のイギリスGPは開催されないと断言した。

 両者の合意がいまだ見られない中、ブラウンGP、レッドブル・レーシング、ルノーの各チーム代表であるロス・ブラウン、クリスチャン・ホーナー、ボブ・ベルが、それぞれイギリスGPのF1における重要性を主張し、エクレストンに対してイベント継続のための解決策を見いだすよう訴えた。

「今年、シルバーストンのイベントは大勢の人々からの応援を受け、素晴らしいイベントとなった」とブラウン。
「(BRDC)会長デイモン・ヒルは、F1はそのレース、歴史、そして伝統のバランスによって成り立っているのだと主張しており、私はそれに完全に同意する」
「F1が選手権として、シリーズとして、アブダビのような国々やこれから新たなに開催されるレースにとって魅力的な存在であるのは、伝統と歴史があってこそである。我々がもしそれを壊してしまったなら、将来の開催国にとって今までほど魅力的なシリーズではなくなってしまうことだろう。F1の歴史と伝統、そして(アブダビのような)素晴らしいサーキットでの新しい機会の間でうまくバランスを取らなければならない。したがって私は、もしシルバーストンを失えばそれは悲劇であると考えており、バーニーはシルバーストンのレースを維持するために解決策を見いだしてくれるはずだと期待している。ドニントンの一件は不幸な障害となる出来事だったが、今後シルバーストンでレースができるよう、彼がBRDCのために解決策を見いだすことができることを祈ろう」

 ホーナーは、イギリスGPはF1世界選手権スタート時から存在しているグランプリで、シルバーストンはドライバーにも人気があり、全チームの半数以上がイギリスGPをホームグランプリとしていると主張、同GPの重要性を訴えた。ベルもふたりの意見に同意し、イギリスに本拠を置くチームのスタッフにとっても重要なイベントであり、そういった地元の人々から楽しむ機会を奪うことになれば非常に残念な事態であると主張している。

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