2015 年5月4日
2015 イタリアFIA-F4 第1大会(バレルンガ)レビュー
--佐藤 万璃音、13台抜きの7位を含む3 連続入賞--

■大会概要
開催地:イタリア・バレルンガ(アウトドローモ・バレルンガ・ピエロ・タルフィ:一周4.085km)
開催日:2015 年5月1日(金)~3日(日)

■バレルンガ・レビュー
5月2日(天気:晴れ/路⾯:ドライ) 予選1回目 9番手/予選2回目 9番手
5月2日(天気:晴れ/路⾯:ドライ) 決勝レース1(28分間+1周) 7位(19周)
5月2日(天気:晴れ/路⾯:ドライ) 決勝レース2(18分間+1周) 7位(13周)
5月3日(天気:晴れ/路⾯:ドライ) 決勝レース3(28分間+1周) 9位(19周)

 イタリア・バレルンガのアウトドローモ・バレルンガ・ピエロ・タルフィ(4.085km)で5月1~3日、イタリアFIA-F4 第1大会が26台の参加により実施されました。この大会には国内外のカートレースで活躍し、フォーミュラカーレースのデビュー大会となる佐藤万璃音(さとう まりの/15 歳)がヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)から参戦。1日(金)に実施された40分間×2回の練習走行を経て臨んだ2日(土)の予選は、1回目2回目とも9番手でした。

 2日(土)午後の決勝レース1、予選1回目の結果に基づき9番グリッドから臨んだ佐藤は、スタート間もなく発生した前方の事故に巻き込まれることなく、8番手でレース序盤を戦い始めました。しかし、1周目のバックストレートエンドで、後続車両がクラッシュ覚悟で無理に突っ込んできました。佐藤は共倒れを避けるべく、間一髪で走行ラインを変えてこれを回避。しかし、その影響で20番手まで大きく順位を落としてしまい、19番手で2周目に入りました。とはいえ、佐藤は1台また1台と前方車両を攻略し続け、19周となったフォーミュラカー初レースを13台抜きの7位入賞で飾りました。

 翌3日(日)午前、決勝レース1 の結果に基づき4番グリッドから臨んだ決勝レース2 で佐藤は、表彰台を目前とする4番手を維持しながらレース序盤を戦い始めました。しかし、前方車両と競り合ううちにレースペースの速いライバルに追いつかれて6番手、7番手と徐々に後退。とはいえ、佐藤は最後まであきらめず前方車両に引き離されることなく食らいつき、最終的には決勝レース1と同じ7位入賞を飾りました。

 同日午後の決勝レース3に予選2回目の結果に基づき9番グリッドから臨んだ佐藤は、スタートで出遅れて1周目を14番手で終えました。その後は徐々に順位を挽回し、9位でチェッカードフラッグを受けました。表彰台こそ逃したものの、フォーミュラカーレースのデビュー大会で3 戦連続入賞を達成。なお、イタリアFIA-F4 第2大会はイタリア・モンツァのアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで、5月29~31日に開催されます。

■佐藤 万璃音のコメント
「予選1回目はタイヤのグリップをうまく引き出しきれず、最後のタイムアタックでなんとかトップ10 圏内の位置を確保しました。予選2回目はタイヤのグリップをうまく引き出せたと思いますが、ライバルに比べるとラップタイムの伸びが僅かで予選1回目と同じ9番手に留まりました」

「決勝レース1は初めてのフォーミュラカーレースだったので、スタート前はかなり緊張しました。レッドシグナル消灯後の加速はまずまずで、前方で発生した事故にも巻き込まれませんでした。しかし、1周目のコース半ばのストレートエンドで、背後のライバルに追突されそうになったので慌てて回避した結果、20番手まで順位を落としました。このとき精神的にはかなり取り乱したものの、その後はレースシミュレーションを頭に思い浮かべながら落ち着いて走れました。19周という決して⻑くはないレースでしたが、ひとつひとつ順位を上げて7位まで挽回しました。まずは完走して入賞という目標の達成は、今後のレースにつながると自信を深めました」

「決勝レース2は決勝レース1 のリバースグリッドで、2列目4番手からのスタートでした。レース序盤は3番手と接近戦となりましたが、後方からペースが速いクルマがどんどんと迫ってきて1台また1台と抜かれました。レースに集中しきれていなかったのかもしれません。最終的に4位とは1.7秒くらいの差だったので、もう少し粘って順位をキープできたらと悔しい思いでした」

「決勝レース3には周囲のライバルたちに比べると走り込んでいる古いタイヤで臨みました。スタートはこれ以上はないというくらいの失敗でした。レース序盤はヘアピンで前のクルマと接触したり、その後のペースも安定しなかったり、ただ走っていただけという感じで終わりました。レース前は勝つ気満々でしたが、現実の厳しさを知らされました。もっとも、モチベーションはまったく落ちていません。今回の自分の走りを改めてチェックしたり、チームとしっかりとミーティングを重ねたり、もちろんトレーニングも怠らず、次の大会へ向けてしっかりと準備します。今後もご支援とご声援をよろしくお願い致します」

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