2009年F1第13戦イタリアGP土曜に行われた予選で、ポールポジションを獲得したマクラーレンのルイス・ハミルトンをはじめ、各ドライバーたちが、それぞれのセッションについて語った。

2009年F1第13戦イタリアGP土曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 予選1位
僅差の予選だったね。クルマのフィーリングは非常に良く、本当にうまくアタックをまとめることができた。1回のアタックでポールが獲れたんだ。レーシングドライバーとして、最高に爽快でエキサイティングな気分だよ。週末を迎える前は自分たちがここまで速いとは思っていなかったけれど、スタートをうまく決めて1コーナーをクリーンに抜けるには、最高のポジションにつけられた。明日、エイドリアン(・スーティル)が僕の横でスタートするというのは素晴らしいことだね。二人できれいなスタートを切って、グランプリを楽しみたい。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) 予選4位
ポールポジションが獲れたらもっと良かったけど、自分の位置には満足しているよ。明日はみんながどんな戦略で走るのかを見てみるよ。僕らは力強く行けると思う。僕らは調子も良いし、クルマは安定していて信頼性もあるから、明日はコンペティティブに走れるよ。この週末僕はずっと速かったし、クルマはタンクが軽い状態より重い状態での方が良いみたいなんだ。これはレースに向けて、ポジティブな要素だよね。僕たちのKERSはとても役に立ってくれている。スタートでの加速にも使えるし、レースの間もオーバーテイクやコーナーの出口で使える。明日の僕の狙いはこのレースに勝つことだ。現実的な目標だと思うよ。

3 ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ) 予選14位
14番手というのがフェラーリの標準的な順位でないことは分かっているけど、全体的に見て満足している。昨日初めてF60をドライブしたんだけど、今日の午前中は僕の小さなミスのせいで、予選の準備のための貴重な時間を失ってしまった。バリアにクラッシュしてしまったんだ。予選に間に合うよう、素晴らしい仕事をしてクルマを直してくれたメカニックのみんなに感謝している。このクルマに乗ることにまだ自信がなかったから、セッション前は少し緊張していたんだ。残念なことにQ2では完璧なアタックをまとめられず、Q3に進出できなかった。ポテンシャルはあったから残念だよ。だけどまだ明日、良いレースをするための時間は残されている。スタートではKERSのおかげですぐに順位を取り戻せるだろうから、がんばってみるよ。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) 予選3位
今シーズン最高の予選のひとつとして数えられるセッションだった。明日は物事がさらにうまく運ぶといいね。この結果をチームやファンのためにも嬉しく思っている。クルマはまだ完璧ではないけれど、好調だったよ。一番難しいのがQ2だというのは分かっていた。それ以降はレース用に燃料を積むから、いつもとてもコンペティティブに走れるんだ。それでもQ3でうまくやれたのは、嬉しい驚きだった。明日に向けては自信がある。僕の周りにはKERS搭載のクルマがいるから、スタートでスパでのようにたくさん順位を上げるのは簡単ではないだろう。だけど全てがうまく進めば、表彰台を狙って戦えるよ。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) 予選13位
このグランプリだけじゃなく、これからのレースも含めて、僕にとっての状況は非常に困難だ。もうあまりたくさんのエンジンが残っていないんだ。ニックもここでは非常にコンペティティブだっただけに、彼にとっても不運だったね。少し悩まされてはいたものの、Q3まで進出することに自信を持っていたんだ。Q1ではクルマに苦しんでいたんだけど、Q2ではスタートの時点から良くなっていた。良いアタックができたが、残念ながら次の2周で混雑に巻き込まれた。エンジンの問題でシーズン終盤戦の僕のポジションは、非常に複雑になってしまった。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) 予選15位
すごく期待できそうだったのにエンジンにトラブルが出るなんて、本当に残念だよ。スパでは予選で3番手につけられて、今日の午前中のフリー走行でも3番手だった。ここではクルマがかなり速かったし、絶対に良い予選結果が得られると期待していたんだ。信頼性の問題は僕らのチームにしてみればとても珍しいことだし、もちろんロバートと僕のふたつの新しいエンジンに、数分で両方に問題が出るというのはおかしなことだ。予選15番手というのは難しい結果だけど、あきらめずに精いっぱいやるよ。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 予選8位
午前中はQ3に進出できるか疑問だったから、嬉しいよ。最終的に4番手、5番手のポジションを、ほんの少しの差で逃してしまった。明日のレースでは良いスタートを決めて、KERSを使って順位を回復できるといいね。

8 ロメイン・グロージャン(ルノー) 予選12位
ここまでで最高の予選パフォーマンスだった。もちろんQ3に進出できたらもっと良かったけど、今日のパフォーマンスに満足していいと思うんだ。明日はレースのスタートを、KERSが助けてくれるはず。僕の目標はトップ10で完走することだけど、もしポイントが獲れたらすごく嬉しいよ。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) 予選11位
Q2のアタックではクルマの性能を最大に引き出せたけど、もちろん11番手という結果には納得していない。セッションの最後の最後でトップ10入りを逃したのは、本当に残念だ。厳しい予選になることは予想していたものの、フリー走行でのパフォーマンスを考えると、予選でトップ10入りできたら良かったと思う。明日も難しい戦いになると思うけど、11番手はトップ8から遠い位置ではない。果敢に攻めて、ポイントを持ち帰るよ。

10 ティモ・グロック(トヨタ) 予選16位
Q1では最速ラップに0.6秒差に迫っていたので、Q2に進めなかったのは残念だったね。午前中のフリー走行は好調だったけど、そのときのスピードを予選で出すことができなかった上、渋滞にも苦しめられた。ソフトタイヤを履いての最終アタックでは、他のクルマがシケインに真っ直ぐに突っ込んだんだ。僕は彼について行くしかなくて、アタックが台無しになってしまったよ。もっと上位で予選を終えられるポテンシャルがあったものの、こうやって時間を少しでもロスすると大きく結果にはね返る。明日の決勝は厳しくなるだろうけど、ポジションを上げられるような戦略を練って、いつものようにベストを尽くす。

11 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ) 予選20位
この予選にはあまり期待していなかったよ。午前中にギヤボックスに問題が出たことで、フリー走行を10周しか走れなかったんだ。そのせいでいろいろなセッティングを試す時間がなくなってしまった。結果、僕たちは未知の要因を予選に持ち越すことになった。しかも僕はまだ、このローダウンフォースのクルマを運転することにまだ完全に慣れてはいないんだ。それでも明日は良いレースがしたいし、正直に言えば雨を望んでいる。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) 予選19位
ベストは尽くしたけれど、予選はうまくいかなかった。ハミルトンが僕がそこにいることに気付かなかったために、足止めを食らってしまった。別のアタックでは少しうまく走れたけど、それほどでもなかった。グロックは僕に妨げられたと言っているけど、僕はそうは思わない。僕はハミルトンに減速させられた後で、ギャップを築こうとしていたところだったんだから。明日は雨になるかもしれないそうだから、レースでどんなコンディションになっても対応できるような戦略を練らないとね。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) 予選10位
僕たちの戦略がどう転ぶか、様子を見てみよう。僕らは今、手に入れられるものを逃さないよう努力しないといけないんだ。今日自分がした仕事にはそこそこ満足しているし、チームのみんなもこの週末ずっと良い仕事をしてくれている。だけど少しペースが足りないんだ。明日は自分たちにできることをして、10番手から何かを引き出さなければ。絶対にできるよ。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) 予選9位
今日の予選は僕らにとって、あまり良いものではなかった。9番手、10番手は望んでいた位置ではないけれど、燃料の重量が発表されるのを待とう。明日のレースは長いから、どんなことでも起こり得る。僕たちの目標はポイントの獲得だよ。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) 予選18位
今日の予選中に少し競争力が増すのを感じたよ。僕らはソフトタイヤを選んだりと正しい選択をしていたのに、クルマがこの週末ずっとベストではなかったこともあって、理想的なアタックをまとめられなかった。前戦ではクルマに悩まされたし、今週末もかなり苦しめられるだろうけれど、シンガポールに向けては物事が前進して、バレンシアの時に僕らがいた位置に戻れると確信している。。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) 予選17位
僕たちにとって厳しい予選だった。そうなることは分かっていたけど、だからといって落胆が軽くなるわけではない。Q2進出までの差は非常に少なくて、最後のアタックで混雑にはまらなければ、もしかしたらレースをもっと良いポジションからスタートすることも可能だったかもしれない。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) 予選2位
昨日と午前中の結果から、僕たちはポールポジションを争いたかったんだ。クルマにそれだけの力があることは分かっていたし、今日の予選ではその力を見せられた。僕たちには素晴らしいパッケージがあり、このサーキットは僕らにとても合っている。トップスピードも驚くほど出ていて、ダウンフォースのパッケージも良いから、クルマの効率性も本当に良くなっている。F3以来初めてルイスとフロントロウに並んだよ。彼が僕の隣にいることがとても嬉しい。彼は良い友達だけど、一生懸命戦うよ。僕は彼をとても尊敬しているんだ。僕の周りはKERS搭載車ばかりだからスタートは非常に難しいだろうけど、レースは長い。自分のポジションを守って良い戦略で戦うために、やるべきことをするよ。レースペースが良ければ順位を上げていくし、もし抜かされても僕のクルマは直線が速いから、接戦になるよ。

21 ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア) 予選7位
2週間前は自分がグリッドに並ぶなんて思ってもいなかったから、これは素晴らしい結果だよ。予想していたより良かった。チームは一生懸命がんばって、僕が目標を達成できるよう多くのサポートをしてくれた。決してあきらめず、素晴らしい金曜日と土曜日を過ごすことができたよ。レースは身体的にも精神的にも厳しいものになるだろうが、僕はバトルが好きだし、チームはファイターだから、明日のレースには全力を注ぐよ。ホームの観客の前でレースをするのが本当に楽しみだ。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) 予選6位
今日の6番手という結果は本当に嬉しい。ルーベンスと僕はこの週末ずっとラップタイムが僅差だったけれど、彼が0.15秒速かったね。これはストレートで頭を下げたか否かの違いだよ。僕は下げ方が十分じゃなかったんだ! 今日僕らはクルマから最高の性能を引き出せたし、燃料が重い状態でのフィーリングも良かった。予選だけじゃなくてレースにも関わってくることだから、これは重要なことだよね。ポジティブな1日だったし、良いレースができると自信を持っているよ。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) 予選5位
モンツァでのベストな予選と言えるアタックのひとつだったし、本当に楽しかったよ。ポールを獲れるだけの力はあったけど、KERS搭載車のスタートでの滑り出しの速さを戦略上で考慮に入れなきゃならなかった。だからたくさんの燃料を積んで、自分たちにとっての正しいレースをすることに集中したんだ。燃料を積んだ状態で素晴らしいアタックができたし、5番手は出来うる限りのベストな結果だ。クルマから可能な限り全ての力を引き出すことができて、本当に満足しているよ。燃料の数字を見るのが楽しみだけど、自分が良いポジションにいると自信を持っている。ここでレースをするのが大好きだから、明日に期待しているよ。

本日のレースクイーン

小高実和おだかみわ
2025年 / スーパー耐久
Access Racing
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円