インターナショナルGTオープン第5戦/第6戦、ベルギー/スパ・フランコルシャン

ポルシェ チームが1-2フィニッシュ、ポイントリーダーに

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバーであるマルコ・ホルツァー(ドイツ)とマンタイレーシングのドライバー、ニック・タンディ(イギリス)はスパ・フランコルシャンで開催されたインターナショナルGTオープンの第6戦においてマンタイレーシングの911 GT3 RSRをドライブし、シーズン3勝目を挙げました。

ポルシェにとってスパ・フランコルシャンの激しい雨と厳しい路面状況は、実力を発揮する絶好の舞台となりました。ベルギーにあるこのテクニカルな1周7.4 kmのサーキットでマルコ・ホルツァー(ドイツ)とニック・タンディ(イギリス)は、IMSAパフォーマンスチームの911 GT3RSRをドライブするポルシェ チームのワークスドライバー、パトリック・ピレとレイモン・ナラック(ともにフランス)に34秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けました。また、この2位のフランス人コンビは3位におよそ30秒先行してチェッカーを受けました。

ポルシェのカスタマーチーム用のトップモデルである911 GT3 RSRによる決定的な1-2フィニッシュの後、4名のポルシェ ドライバーがシリーズポイント上位を占めていますが、この4人の中で順位の入れ替えはありました。熱戦が繰り広げられているインターナショナルGTシリーズで2回の表彰台に上り、これまでの6戦で着実にポイントを稼いだ結果、ピレ/ナラックが新たにポイントリーダーとなり、それまでトップに立っていたホルツァー/タンディは2位となりました。このドイツ人/イギリス人コンビは、タイヤのトラブルとパンクのため土曜日のレースではリタイアしています。また、チーム部門でもIMSAパフォーマンスチームが1位、それにマンタイレーシングが続き、ポルシェ チームが上位2位を占めています。

マルコ・ホルツァーは、日曜日のレースでは2番手からのスタートでしたが、第1コーナー手前でトップに躍り出ました。また、パトリック・ピレは4番グリッドから2位に浮上し、チームメートがドライブするマンタイレーシングの911 GT3 RSRにプレッシャーをかけました。ピレは路面の水溜まりでスリップし、グラベルにコースアウトしたため短時間ホルツァーのミラーから消えましたが、バスストップシケインでの見事なドライビングにより、トップに立ちます。マンタイレーシングは、IMSAパフォーマンスより早い周回にドライバー交代のためホルツァーをピットに戻しました。2位のホルツァーはステアリングをチームメートのニック・タンディに託しました。タンディは交代後の1周目ですばらしい走りを見せ、レイモン・ナラックの前に出ることに成功しました。ポルシェ カレラカップ ドイツの現チャンピオンであるタンディは後を振り向くことなく走行を続け、チェッカーフラッグまでそのポジションを守りました。ホルツァー/タンディ組にとって、スパでの優勝はアルガルヴェの開幕戦でのダブル優勝に続くシーズン3勝目となりました。

「この勝利は、非常に気分がいいものです」と疲れ切った様子のマルコ・ホルツァーが語ります。ポルシェ ジュニア出身のホルツァーは、風邪と多少の発熱を抱えた中この戦いに臨んだのです。「今日の雨は、私達にはラッキーでした。昨日のドライの路面では、タイヤの深刻なトラブルに悩まされ、パンクでレースを諦めなければなりませんでした。今日は、完璧なスタートを切れましたし、すぐにトップに立つことができました。トップを走ることで、前走車が巻き上げる水煙に悩まされることがないメリットがある反面、ハイドロプレーニング現象には細心の注意が必要です。911 GT3 RSRは完璧で、ブレーキング中の挙動もすばらしく、高速コーナーでのバランスも抜群でした。パトリックとの一騎打ちもすごかったのですが、お互いにやり過ぎないようにしていました。ポルシェの1-2フィニッシュを、私達が自らが台無しにすることはあり得ません」。

「すごいレースでした」とナラックと共に土曜日のレースでは4位でフィニッシュしたパトリック・ピレが話しています。「1周目、私はマルコを追っていました。しかし、水煙で視界がゼロで、コース上の水溜まりを何度となく通り過ぎました。そして、ついにスリップしてコースアウトしてしまいました。911 GT3 RSRにダメージがなかったのは幸運でした。そこから、私は必死で追い上げました。とにかくマルコを抜いてタイムを取り戻したかったのです。私は、スパがチームメートであるレイモンの得意とするサーキットでないことを知っていました。最終的にはバスストップシケインでマルコに仕掛けて、トップでレイモンにステアリングを渡しました。彼の仕事はミスをせず、最後まで安全に走ることでした。彼は信じられないほど厳しいコンディションでそれをやってのけました。私達は2位の結果とポイントリーダー獲得に完全に満足しています」。

アウトールランド・スポーツのイタリア人/イギリス人コンビであるマルコ・マペッリ/アーチー・ハミルトン組は日曜日のレース後、完全には満足していません。このふたりは、911 GT3 Rで土曜日と同じく5位に入りましたが、日曜日のレースではより上位を狙えたからです。レース終盤、3位で走行していたハミルトンはドラマチックな4台のバトルに巻き込まれ、スピンしたライバルを回避する間にポジションを落としました。それでも、チームとしてはGTSクラス3位の結果に満足しています。ポルシェ911 GT3 Rが属するこのカテゴリーでは、FIA GT3のレギュレーションが適用されています。

レース結果:第5戦
1. ブルーニ/レオ組(イタリア/イタリア)、フェラーリ 458 GTイタリア、1:10.58.776
2. バルバ/マルチェッリ組(スペイン/イタリア)、アストンマーチンヴァンテージ、+ 28.057秒
3. ロペス/モンテルミーニ組(アルゼンチン/イタリア)、フェラーリGT 458イタリア+ 34.956
4. ナラック/ピレ組(フランス/フランス)、ポルシェ911 GT3 RSR、+ 44.646
14. ハミルトン/マペッリ組(イギリス/イタリア)、ポルシェ911 GT3 R, + 2.17.424 分
17. デ・カストロ/アマラル組(スペイン/スペイン)、ポルシェ911 GT3 RSR、+ 1周

レース結果:第6戦
1. ホルツァー/タンディ組(ドイツ/イギリス)、ポルシェ911 GT3 RSR、50:31.198分
2. ナラック/ピレ組(フランス/フランス)、ポルシェ911 GT3 RSR、+ 34.050秒
3. ダッレ・ステッレ/ザンピエーリ組(イタリア/イタリア)、フェラーリ458イタリアGT3、+ 1:01.411分
10. ハミルトン/マペッリ組(イギリス/イタリア)、ポルシェ911 GT3 R、+ 1:35.486

ポイントスタンディングス(全16戦中第6戦時点)
ドライバー部門
1. ナラック、ピレ(ポルシェ)80 ポイント
2. ホルツァー、タンディ(ポルシェ)76ポイント
3. バルバ、マルチェッリ(アストンマーチン)64ポイント
4. ビッツアーリ(フェラーリ)57ポイント

ドライバー部門:GTS
1. ビッツアーリ(フェラーリ)38ポイント
2. ザンピエーリ、ダッレ・ステッレ(フェラーリ)32ポイント
3. ハミルトン、マペッリ(ポルシェ)27ポイント

チーム部門:スーパーGT
1. IMSAパフォーマンスチーム(ポルシェ)35ポイント
2. マンタイレーシング(ポルシェ)34ポイント
3. ヴィロイスレーシング(アストンマーチン)29ポイント

マニュファクチュアラー部門:スーパーGT
1. フェラーリ、67ポイント
2. ポルシェ、66ポイント
3. アストンマーチン 29ポイント

インターナショナルGTオープンの第7戦/8戦は、7月13日~17日にイギリスのブランズ・ハッチで開催されます。

本日のレースクイーン

桃里れあももさとれあ
2026年 / オートサロン
AUTOWAY
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年3月号 No.1617

    [特集│技術系SGT関係者 覆面座談会]
    タイヤワンメイク時代の
    スーパーGTを考える

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円